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2019.11.25

【香川】速報! 令和2年度 公立高校定員発表 ~傾向と分析~

香川県教育委員会から、2020年度の公立高校入試定員が発表されました! 正確な数値は以下のリンクからご確認ください。

香川県教育委員会 公立高校入試 令和2年度公立高等学校入学定員について

 

■全体的な傾向
昨年度は県内全域の多くの高校で定員が減らされましたが、今年はわりと局地的な変更にとどまっています。参考:コラム「香川県公立高校定員発表(平成31年度)

 

今回定員が減らされる高校は以下のとおりです。

 

▶第1学区


・三本松      △4


・志度  電子機械 △2
     情報科学 △2


・津田       △18


 

▶第2学区


・坂出商業  商業 △4


・坂出       △4


・坂出工業  機械 △1
       電気 △1
       化学 △1
       建築 △1


・飯山    総合 △2


・丸亀城西     △20


・高瀬       △4


・観音寺第一    △14


・観音寺総合 機械 △2
       電気 △2
       電子 △2
       総合 △23


 

ご覧のとおり、第2学区での定員減少が顕著です。第2学区で定員を増やす高校はありませんので、単純にたし算をした81名が正味の減少数となっています。香川県教育委員会が公表している統計情報によると、第2学区の中学3年生の総数は昨年度と比べておよそ100人減少しており、それがそのまま公立の定員に反映された格好です。

 

参考:香川県教育委員会 統計情報 中学校
   平成30年度 令和元年度 

 

第1学区で定員減となる志度高校と津田高校についても同様で、さぬき市・東かがわ市あわせて、昨年度と比べて中3生が40名ほど減少しています。それに加えて、志度高と津田高は、石田高校と合わせて別の新高校に統合されることがすでに発表されており、そのあたりの事情も定員減に影響しているものと思われます。

【香川県】速報! 石田・志度・津田高校が統合されます

 

このように、児童・生徒数の減少が高校の定員減少に直結しており、さらには高校や学科の統廃合にも影響してきます。高松市や丸亀市のような中心市街地でも、もはや予断を許さない状況です。少子化の波は確実に押し寄せてきています。「なんだか去年よりも中3生が少ない」と思ったら、その年の入試の定員が減らされるかもしれないと想定しておく必要があるでしょう。

 

 

■定員“増”でも油断は禁物

一方で、高松市内とその近隣では定員の増えた高校もあります。

 

・小豆島中央     +34


・三木   総合   +10


・高松商業 英語実務 +2


・高松東       +37


・高松南  普通   +8
      生活   +5


・高松北       +12 


 

計 +108

 

同じように統計情報を調べると、高松市と三木町、それに小豆島・直島を加えた中3生の総数は昨年度より164人増加しています。公立高校の定員数よりも生徒の増加数の方が大きいということは、全体的な倍率は昨年よりも上がる可能性が高いと考えられます。

 

もちろん、倍率は私立高校に進む生徒がどれだけいるかによって変動するので、一概に言い切ることはできません。ご理解いただきたいのは、「定員が増えた = 入りやすくなった」と単純に考えてはいけないということです。とくに1クラスまるごと増える高松東は、それだけ目指す生徒が増え、逆に入りづらくなるというケースも考えられます。

 

受験生の皆さんは、今は入試で1点でも多く取れるように、日々の努力を怠ることのないようにしましょう。