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2019.10.30

いじめ問題~あなたならどうするか~

昨今メディアでもよく話題に挙がるいじめ問題。報道を聞くたびに胸が締めつけられ、悲しみや憤りなどが入り混じって複雑な気持ちになります。

 

将来、社会生活に適応するための考え方として「常識」があることは周知の事実ですが、その前段階で「良識」というものを子どものうちに習得していかなければなりません。それらを教えていく場として、家庭と学校の両者が大きなウェイトを占めています。子どもたちは日々の経験の中で考え、相手の立場も受け入れられるようになり、相互理解に努めていくようになります。

 

ただ、残念ながら相手を慮ることができないとき、人は相手への思いやりをなくしていきます。人間は生まれ持って社会的な生物です。なにをするにしても人と一緒が良く、少数派には目を背けやすくなるという傾向があります。

 

みなさんが住む地域では子どもたちにどういった指導や教育がなされているかご存知でしょうか? 大人として将来の日本を担う子どもたちの教育により目を向けていきましょう。

 

学校の授業の一つに道徳というものがあります。この道徳は新学習指導要領の先行実施期間を経て、小学校では2018年度、中学校では2019年度から「道徳科」となり、特別教科化としました。

 

今までの道徳教育が抱えていた課題として、学校現場で道徳教育そのものを避けてしまう風潮や、他教科に比べて軽んじられているのではないかという仮説がありました。もちろん自治体によってその扱いは大きく変わりますので、この限りではありません。ただ、従来の道徳教育は、教育する側の立場で効果的な指導方法の共有がされておらず、ただ読み物を読んで登場人物の心情を理解するだけなどの国語教育との区別が成されていませんでした。

 

では、上記の課題をもっていた道徳教育ですが、道徳科としてどのように変わったのでしょうか。

 

【「あなたならどうするか」を真正面から問う、「考え、議論する道徳」への転換】

 

山形県の教育庁から発表されている資料から引用してきました。
性善説に則って言えば、子どもたちはある程度、道徳的価値(良識)を理解していると思います。
しかし、それを実現しようとする自分と、実現できない自分が存在し、葛藤を起こします。

 

例えば「いじめ」を題材としたときに、

(いじめをせずに誰とでも仲良くしたい)⇒実現しようとする自分

(現実の場面では傍観してしまう)⇒実現できない自分

という課題が浮き上がります。

 

ここで登場するのが、先ほど紹介した「あなたならどうするか」という視点です。

 

自分のこととして考えることで、よりリアルに問題をとらえることができるようになります。
・どのようなことが、いじめとなるのか
・なぜ、いじめは起きるのか。どうしたら防げるのか。
・なぜ、いじめはいけないとわかっていても、止められないのか。

 

議論を繰り返し、子どもたちは精神的に成長をしていきます。
また道徳科という教科になったので学校現場では評価の対象になりますが、学校の先生は数値で評価はしません。
授業を通していかに成長したかを記録し、受け止め、認め、励ますように「行動の記録」を残すことで評価に置き換えます。

 

大人になってもそうですが、なにかあったときは感情的になるのではなく、一度立ち止まって相手のことを考えられるような人でありたいですね。
これからよりグローバル化が進む世の中でもあります。多様な価値観を認められるような優しい社会にするため、私たち一人一人に責任があることを忘れずにいましょう。

 

参考資料:「特別の教科 道徳」(道徳科)の実施に向けて

(リンク先最終閲覧日:2019年10月30日)