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勉強お役立ちコラム

2019.09.24

【山形】芋煮のルーツを探れ

気候もすっかり秋めいてきましたね。気温もぐっと下がって、日中過ごしやすい季節の到来をうれしく思っています。

山形では秋の風物詩である河川敷や公園での芋煮会で、毎週末賑わいを見せています。家庭で手軽に作れることも芋煮の魅力で、みんなに愛される山形のソウルフードです。

 

ちなみにみなさんはそんな芋煮の歴史って耳にしたことってありますか?

 

芋煮会という行楽行事は山形発祥というのが定説ですが、始まりは江戸時代、高度成長期と呼ばれる元禄(1688~)の頃まで遡ると言われています。

芋煮はもともと保存がきかない里芋を冬になる前に食べきるため考案された先人のレシピです。また庄内地方で芋と言えば、ジャガイモを指していたため、それに合う味付け(味噌)に形態が変化していったとも言われていますね。

 

河川敷に集まるといった芋煮会の風習も、堤防や河川の工事技術の発展があった元禄時代ならではでないかと考察できます。鍋を囲むこと自体、人との距離を縮め、家族ではない人同士でも親密性を高められる心理効果があると言われています。助け合いの精神の高さや情が深い山形の県民性を良く表していますね。

 

ベスト個別学院でも毎年、先生同士で芋煮会を実施しています。今年も計画中で、とても楽しみにしています! 一緒に鍋を囲んで、来るべき勝負の冬に向け、生徒さんをしっかり導けるよう団結を深めたいと思います。

 

さて、この記事を読んでいる生徒のみなさんには、これをきっかけに元禄時代に限らず、さまざまな時代で起こった文化や背景に興味を持って学習をして頂けたら幸いです。

中学3年生は下級生の新人戦の日に学校で実力テストがありますね。記述力を問われる昨今の入試問題の傾向から、用語の丸暗記はやめて、その時代その時代で起こったことや特徴をまとめる学習を冬に向けて行っていくことが志望校突破の近道です。受験生のみなさんは一緒に頑張っていきましょう!

以下、元禄時代のまとめです。
詳しい部分は教科書や資料集など自分で調べ学習をしてみてくださいね!

 

【社会】
五代将軍 徳川綱吉・・・生類憐みの令

 

【文化】
松尾芭蕉・・・「奥の細道」
近松門左衛門・・・「人形浄瑠璃」
井原西鶴・・・「浮世草子」
尾形光琳・・・「燕子花図屏風」
菱川師宣・・・「見返り美人」

 

【学問】
儒学・・・安定の時代、武断政治から文治政治に切り替わったタイミングでもあり重宝される。
     朱子学・陽明学・古学の3つに分けられる。