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勉強お役立ちコラム

2019.06.11

小学校教科書の総ページ数が増える!?

 

皆様、小学校の教科書ページがまたまた増えることをご存じでしょうか? 文部科学省は3月に、2020年度から小学校で使用される教科書の検定結果を公表しました。この度の検定では、小学5,6年で外国語として教科になる英語の教科書が初めて加わりました。英語を除き、現行教科書の全教科と比べると、平均ページ数で10.0%増。初登場の英語も含めると、14.2%増となります。

 

英語は、教科書で扱う単語数を5,6年で計600語を下限に設定。実際には600~700単語と言われています。これは現行の中学生が扱う1200単語の半分です。「聞く」「読む」「話す(やりとり)」「話す(発表)」「書く」の5技能の習得を目指していくのですが、「話す」に関しては、やりとりと発表とより重点を置いていることがわかります。

 

それでは教科書総ページ数を比較してみましょう。

 

 

なんと03年度と比較すると、全科目の総ページ数はなんと約2倍に達します。小学校6年間で1万ページに達しようという教科書ですが、なぜこんなにも増えていくのか考えてみましょう。

 

今のお子様が社会人になる頃には、少子高齢化、グローバル化、人工知能(AI)の発達など、世の中は今までにないスケールと速さで変化していきます。このような時代で生きていくには、暗記した知識を覚えるだけではなく、答えのない問題を自分の頭で考え、正しい判断を下し、表現する能力が必要になります。そのため、主体的に取り組む思考力の育成が求められているわけですね。

 

学び方として打ち出された「主体的・対話的で深い学び」(アクティブラーニング)は各教科で導入されています。現行の指導要領は「脱ゆとり」を打ち出して学習内容の量を増やしましたが、新指導要領は「どう学ぶか」を非常に重要視しています。各教科書はこれを受け、課題解決に向けて自分なりに答えを探し、他の児童と協力して発表したり、学びを深められるよう工夫しています

 

例えば、計算方法について児童同士で話し合って答えを導き出す。単純に計算の技術を身に付けさせるよりもページ数は増えましたが、「学ぶ意義を感じてほしい」という想いが裏にはあるのです。

 

戦後最大の改革が目の前まで迫っています。 ベスト個別学院では、こういった社会背景を捉えて少しでもお力になれるようサポートいたします。 ぜひお気軽にお問合せください。