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勉強お役立ちコラム
- 2019.03.20
- 教室長コラム
【後編】子どもたちの可能性~才能を能力へ変える~
今年度もゴールが見えてきました。そして、平成もあと一ヶ月で終了ですね。
新年度になり、年号が変わっても、どんな時代であっても子どもが親の手を離れ、成年へと成長していくことは変わりません。さらに、世の中がどんなに変化しようと、親が子の幸せを想う気持ちは普遍的なものであると思います。
またその一方で、子どもが親に褒められたい、認められたいと考えるのも、昔から変わらない感情なのではないでしょうか。
今回は、前編でお伝えした子どもたちの才能を能力に変えるための考え方や姿勢に続き、才能を伸ばすための具体的な行動についてお話しさせていただきます。
以前、ものまねタレントのコロッケさんが、「小さい子どもにも好かれるのはなぜですか?」というインタビューに「子どもではなく、お母さんに笑ってもらうことを常に意識しています。なぜなら、お母さんが笑っていると、お子さんも笑うからです。」と答えていらっしゃいました。それを聞き、筆者は、親御さんの感情、立ち振る舞いが子どもに与える影響の大きさを痛感したものです。
先述した通り、保護者さまが子どもを大切に思う気持ちは、いつの時代も変わらない尊いものです。だからこそ、思いの深さゆえについつい厳しい物言いをしてしまったり、痛いところを突いてしまったりしがちではないのでしょうか。大人の目から見て、子どもの思考や行動に甘さがあるのはわかりますし、「こうすればもっと良くなれるのに」という気持ちが芽生えるのは自然なことだと思います。ですが、親御さまの年齢の半分も生きていないお子さまに、詰めが甘いところがあるのは致し方のないことです。
そうは言っても、改善すべきところは指摘しないと伝わらないですし、でも伝え方次第では背中を向けられてしまいかねない・・・そんな難しい関係でもあります。親御さんが我が子を想う心、そしてお子さまから親御さんへの健気な想いが双方に伝わる。そんな温かい関係を築ければ、きっとお子さまは天井知らずで伸びていってくれます。そのために保護者さまにとって必要なこと、実行できることは、大きく2つあると筆者は考えています。
◆お子さまの良いところを認めて、褒めること
まずは、どうしても目が行きがちな、できていないところを突くのではなく、お子さまの良いところを見つけて認めていくことが重要です。一緒に過ごす時間が長くなるほど、欠点に目が行ってしまいがちですが、短所のない人はいませんし、裏を返せば長所のない人も誰一人としていません。そして、長所と短所は表裏一体です。親御さんから見れば短所として捉えられてしまう部分が、他の人から見れば長所に映る・・・ということもたくさんあります。
例えば、親御さんから見て「飽きっぽく落ち着きがない」と思われる部分が、他者からは「好奇心旺盛で周囲をよく見ている」と映っていたり、「引っ込み思案で意見を言わない」と感じる箇所が「人の気持ちに配慮できる優しい子」と評価されていたりすることは珍しくありません。だからこそ、まずはお子さまに対して抱いている感情を思い起こし、長所に置き換えてみましょう。そして、ぜひ言葉にして伝えてあげてください。お子さま自身が気付けていない才能が、必ず芽吹くはずです。
◆保護者さま自身も、変わる努力をすること
もう1つ重要なことは、お子さまに良くなってほしいと求めるだけでなく、親御さんも変わっていくことです。自分自身が何も変わろうとせずに、相手にだけ良いように変わってもらいたいというのは、さすがに虫が良すぎると思います。お子さまに変わってほしい分だけ、親として変わっていく努力をしていきましょう。
では、どのように変わっていけばいいのか。まずは、先述したお子さまの欠点だと感じている部分を長所として置き換えてみることです。「それじゃあ、欠点はなくならないじゃないか」と思われる方もいらっしゃるかと思います。もちろん、改善しなければならない部分はしっかりと伝えるべきですが、伝え方に工夫が必要です。頭ごなしに「ああしなさい」「こうしてはだめ」といった言い方をしては、お子さまは納得しません。守ってほしい理由、意図も併せて伝えることが大切です。感情的に捲し立てたり、怒りを露わにしたりしては、お子さまの才能の芽を枯らしてしまうと考え、大人である親御さんが余裕を持ち、大らかに接していきましょう。
以上、お子さまの才能を伸ばすための行動についてお話しさせていただきました。
親御さん自身の言葉、行動一つでお子さんの気持ちが変わります。理想を抱いて、実現に向けて邁進してくれる子どもになるには、身近な大人である保護者さまの働きかけが不可欠です。ぜひ、お子さんの長所をたくさん見つけ、深い愛情で包み込んであげてくださいね。