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勉強お役立ちコラム

2019.03.06

【前編】子どもたちの可能性~才能を能力へ変える~

いよいよ3月になりました。

公立高校を受験する中学3年生の皆さん、今までやってきた努力を信じて、当日全力で臨めるよう祈っています。

 

受験間近の生徒さんはもちろんですが、ご家族の方も緊張感をお持ちなのではないかと思います。ですが、保護者さまの存在が生徒さんの支えになっていることは言うまでもありません。頑張ってきたことを認め、言葉にして励ましてあげることで、生徒さんも自信をもって邁進してくれます。

 

今回はお子さまのやる気を引き出し、前向きに前進してもらうための関わり方についてお話させていただきます。こちらは2回に分けてお話していく内容で、前編では子どもたちの才能を能力に変えるための考え方や姿勢の部分についてお伝えできたらと思います。

 

 

【才能を能力へ】

 

基本的に才能というのは、誰にでもあるものだということからお伝えします。もちろん向き不向きはあるとは思いますが、子を持つ親ならばお子さんの得意な事、好きな事などは少なからず把握されているのではないでしょうか。そこで質問です。

 

子どもの才能や成績をよい方向に伸ばそうと考えた際に、最も重要なことは何だと思いますか?

 

長年、塾という環境に身を置いている筆者はこれまでにたくさんの生徒たちの指導に携わらせてもらっています。子どもたちはまさに十人十色で、思春期といった大切な時期を周囲の環境に影響されながら人格形成をしていきます。特に親御さんからの言葉や働きかけが、今後の成長に大きく影響を与えることはご存知でしたでしょうか。

最近では、ある山形市内の中学校で、受験期を迎える家庭に向けて、親の関わり方について学校側がガイダンスをしたということも聞きました。それだけ子どもたちの成長には教育現場だけでなく、家庭での働きかけが重要だということです。ここでは、これからの子どもたちの才能を伸ばすために必要な親側の視点についてお伝えしていきます。

 

読者の皆さんが考える「できる子」というのはどういったイメージでしょうか?

 

テストの点数が良い、礼儀正しい、要領が良いなど挙げようと思えばたくさん出てきそうですね。たしかに筆者が子どもたちに勉強を教えていると、1回説明しただけで理解する生徒もいれば、2回3回と繰り返し説明してなんとか飲み込むことができる子もいますね。
ここでまた皆さんに質問なのですが、ここでの前者は「できる子」で後者は「できない子」なのでしょうか?

 

答えはノーです。講師の立場から言わせてもらうとどちらも「できる子」です。

 

できる子というのは継続して課題解決に向けて取り組める子のことを指します。どれだけ優秀であっても、継続して努力を続けられなければ能力は伸びず、才能の芽は出てこないでしょう。そこで子どもを伸ばすのも、成長を阻害するのも、一番影響力が大きいのは家族であることを知っておいていただきたいと思います。

一度言ったことができないからと言って、その子に「できない」というレッテルを貼ってはいませんか? 大切なのはあきらめずに継続して努力をするためのサポートなのです。

 

前述のとおり1回説明しても理解に至らない生徒さんがいたとしても、我々ベスト個別学院の講師はできるまでわかるまで教えることをスタンスとしています。その時に意識しているのは、エデュケーション(教育)よりコミュニケーションです。少しでもできたことにして、生徒本人にフィードバックをしてあげることによって、次の課題に向けてのモチベーションに変えてくれます。

 

ここで絶対にしてはいけないのは、子どもができるようになりたいと思い、努力を始めたところに水を差すことです。特に一番身近な親御さんに、「無理だよ」、「やっぱりできないね」と言われてしまっては、その後、失敗することを恐れ、人の顔色をうかがうように人格が形成されていくでしょう。大切なのは子どもの可能性を信じて、見守り、愛情を与えることです。これが冒頭の質問の答えになります。
1回の失敗すら許されないような環境では、その子の才能は伸びず、陽の目を浴びることができなくなるでしょう。子どもたちの価値観を今後も大切にして、寄り添った声掛けを意識していきたいですね。

次回、後編は才能を伸ばすための具体的な行動についてお話していきます!お楽しみに!

 

【後編】子どもたちの可能性~才能を能力へ変える~