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勉強お役立ちコラム
- 2021.03.19
- 教室長コラム
合格発表を終え、受験生から高校生へ
受験生そして保護者のみなさま、高校入試お疲れ様でした。 私がいる宮城県では公立第一次募集の合格発表が終わりました。 合格発表は何度経験してもドキドキです。
自身の高校入試は合格の発表時刻まで友達と遊び、その帰り道にふらっと合格者の掲示を見に行ったのですが、その私が、生徒の合格発表になると前日の夜から「あぁ、明日か。明日か」と緊張しているのですから、これまた面白いものです。いつでも過剰に心配するのは大人のほうですね。
そして、入試が終わったことで、受験生は高校生へと変わります。 実際に高校生活が始まるのはもう少し後ではありますが、それまでの期間中は怒涛の入学準備ですね。生徒さんはもちろんですが、この期間は保護者様が一番大変かもしれません…。大丈夫です、夜にはおいしいビールが待っています(笑)。
お子様との『かかわり方』の準備
今回は『かかわり方』の準備についてお話ししたいと思います。 お子様が高校生になるということは関係性も少なからず変わるはず。入学式まで、物理的な準備で手一杯かと存じますが、このタイミングで高校生になるお子様とのかかわり方を一緒に考える時間を3分だけください。
『親↔中学生』、『親↔高校生』は思っているより違う
普段、生徒と関わっていて感じるのは準中学生→高校生の内面変化の大きさです。 高校に入ってまだ数ヶ月の生徒さんでも、それまでは感じられなかった大人な側面を見せてくれます。
話すと案外、伝わる
一番感じるのはこれです。 中学生のときは、何を言っても聞かない、なんてことがよくありませんでしたか? ただ、高校生は物事を道筋立ててちゃんと説明すれば理解してくれることがかなり多いように感じます。「○○○は▲▲▲だから、◇◇◇したほうがいいと思うんだけど、どうかな?」みたいな具合に。『説教』よりは『話し合う』イメージでしょうか。 ただ、感情のコントロールはまだまだ子どもな側面があるような気がします。ですので、怒ったり、責めたりすると思考停止しがちです。
価値観はまだ隔たりがある
大人に近づきつつあるも、価値観は大人と違うことがほとんど。高校生は、目先の感情へ気持ちがより向きやすい生きもの。大人のように長期スパンで物事を捉えられる子は稀ですから、私たちの価値観だけで話をしても伝わりづらいです。
“アナクロニズム”という言葉があります。これは歴史学では「現代は○○だから、過去も同様に○○だろう」と考えてしまう拡大解釈のこと(日常会話では『時代錯誤』という意味で使われますね)。現代はみなスマートフォンを持っているから戦国時代も同じだろう、みたいなことです。時代劇で武士がスマートフォンを持っていたらおかしいとすぐ気付きますよね。 しかし、これが人間関係に置き換わると、誤りに気付くのがとても難しいです。
「自分は○○だから、目の前の人も○○だろう」とどうしても考えてしまうもの。お腹を痛めて産んだ子なら尚更ですよね。私がいくら「世界が終るまでは…(スラムダンクの主題歌)が好き」と言っても生徒には伝わらないんです。今はYOASOBIなんです(笑)。
「自分がこうだから、相手もこう」は無意識に陥ってしまうので、意識的に気を付ける必要があります。子どもの価値観に大人の価値観で話しても×、「なんでわからないんだ!」はわからなくて当然、と私は思っています。織田信長にスマートフォンを急に渡したって、使えないですからね。
考えの違いはあれど、話し合いはできる
まとめると、こうでしょうか。 お子様が中学生のころは怒ってばかり、なんてこともあったかと思います。 ですが、お母様がはっきりと伝えてくれたことで、お子様が気付けたことはこの3年間で多かったはず。 そしてこれからは、関係性を少し変えて、関わってみるのもいいのではないでしょうか。
少し長くなってしまいましたが、以上になります。 お子様の充実した高校生活を心の底から願っております。 そして、ベスト個別学院の先生が全力でサポートいたします。 高校合格は一つのゴールであり、またスタートでもあります! ちなみによい文章は『共感8,発見2』なんて言われます。 (そのつもりで書いたのですが、どうだったでしょうか……) この言葉を聞いて、教育も同じかもしれないなと思いました。