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勉強お役立ちコラム
- 2020.03.17
- 教室長コラム
高校生になっても塾に通う生徒さんが増えているのはなぜ?
一昔前、塾は高校受験のために通う場所と考えるご家庭がほとんどでした。しかし、教育改革が目まぐるしい昨今、塾の必要性やその在り方も変わってきているように感じます。実際、ベスト個別学院でも中学を卒業し、高校に進学してもなお、継続して通われている生徒さんが増えてきています。
中学と高校はどう違うのか、その上で塾をどう活用すべきか。教室での生徒さんのやりとりなども踏まえて、考えてみたいと思います。
■自教室での出来事
先日、中学校時代に通塾していた高校1年生が1年ぶりに塾にやってきてこう言いました。
「学校の授業が速すぎてわかんない、授業についていけなくなってきた(涙)。塾に、また通いたいです。」
よく聞いてみると、学校の授業の予習を怠ってしまい、授業のスピードに理解が追いつけなくなってしまった様子。筆者もそうでしたが、高校の予習を怠ると恐ろしいことになりますよね。特に私の場合は、数学が一瞬でわからなくなりました。そして、それが結果的に、自分の可能性や選択肢を狭めることに繋がってしまうという。中学時代に通用した、“部活動が終わってから”というタイミングでなかったのは幸いでしたが、実はこういったケースは毎年割とよくある話なのです。
■中学と高校ってそんなに違うの?
「中学と高校ってそんなに違うの?」とよく聞かれますが、答えはYes。質も量も大きく異なります! 中学校と比べて、高校は科目数も増え、難易度も高くなります。
この違いを知らずに、中学校時代の意識のまま入学し、気づけば成績が下がっているという高校生が、実はとても多いのです。これは優秀な成績で入学したとしても、です。
中学と高校の学習量を比較すると、ざっくりですが、約10倍の差があります。ですので、予習を含め、定期テスト対策や受験勉強など、とにかく早め早めの対策が必要となります。「テスト前だけ勉強すれば大丈夫」とか「部活動が終わったら受験勉強頑張ろう」では、遅れをとってしまう可能性が高いので注意しましょう。
皆さん、あと2年後には受験生です。高校に入学すればみんなが同じぐらいの学力になるので、同じスタートラインに立っていることになります。あと2~3年頑張れば道が開けます。 そうすれば、自分の人生や将来の選択肢も広がっていけます。
■高校生を取り巻く教育情報
2022年度から高等学校新教育課程(新課程)が施行予定であることはご存知ですか? この春、中学2年生
となる生徒さんの年代から、本格的な影響がある内容です。現在、高校生の方が受ける影響は大きくない可能性もありますが、高校生の学習について語る上では、必要な情報ですので、簡単にご紹介したいと思います。
新課程の背景:実学(理論よりも実用に重きを置く学問)重視の風潮
新課程の傾向:実学・実利が重視されたカリキュラムが想定される
例)
・国語:現行の「現代文B」が、新課程で「論理国語」(実用的文章中心)と「文学国語」(文学・古典中心)に分かれる
・数学:現行の「数学B」から、ベクトルの単元を新課程の「数学C」に移動(→文理選択で、文系を選択する方はベクトルを学校の授業で習わないケースも!)
・情報:新課程必履修科目として「情報Ⅰ」を置く(プログラミング関連等。未決定だが大学入学共通テストの新教科として入る可能性がある)
・“探究”を冠する科目の新設:「総合的な探究の時間」、「地理探究」、「数理探究」など。思考力・判断力・表現力の教育を教科化(大学入学共通テストの重視内容に関連)
いかがでしょうか。社会の変化に対応すべく教育の内容も変化の一途をたどっていることが見
えてきますね。高校生の学習においても、これまでの経験則が通じなくなってきています。
現行過程であっても、新課程であっても、中学時代のような単位取得のための場当たり的な勉強ではなく、大人になっても通用する、自らを自分自身で高めていけるような、自律した学習法を身につけたいものですね!
■まとめ
全国的にも高校生の通塾者・通塾率は、ともに増加の一途をたどっています(文部科学省調査による)。しかし、実は都心部と人口5万人未満の地方では高校生の通塾率に10%以上の差があります。次のライバルが「地域の生徒さん」ではなく、「日本全国の生徒さん」であることは間違いないでしょう。
ベスト個別学院では、一人ではなかなか継続が難しい予習・復習双方のサポートによる、一人ひとりのつまずきを予防・解決するプランを提案します。つまずきの予防・解消、学習プランニング、学習アドバイスなどなど、将来の選択肢を増やすお手伝いをさせてください。後悔しない3年間を一緒に過ごしましょう!