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勉強お役立ちコラム
- 2020.01.07
- 全国の教育情報
【福島】私立高校が実質無償化になるってご存じですか?
新年明けましておめでとうございます。2020年4月からは、いよいよ私立高校が実質無償化となります! 福島県においても私立高校を第一志望とする方が増えているのではないでしょうか? 今回は私立高校実質無償化と私立受験に向けた準備について紹介していきます。
■高校無償化の現状
一般的に高校無償化と呼ばれているものは、正しくは「高等学校等就学支援金制度」と言い、国が授業料に充てるための就学金を支給する制度です。現在は年収約910万円未満世帯の生徒を対象に支援金が支給されています。 支給額は全日制課程で月額9,900円(年額118,800円)であり、年収590万未満の世帯には段階的に支給額が加算されています。
■私立高校無償化とは?
2020年4月から、私立高校に通う生徒の「就学支援金」の上限額が引き上げられる等の制度改正がされることになりました。 制度改正後は、年収約590万未満の世帯の私立高等学校等に通う生徒を対象に「就学支援金」の上限額を、「私立高等学校の平均授業料を勘案した水準」に引き上げることにしました。
出典元:文部科学省「2020年4月からの「私立高等学校授業料の実質無償化」リーフレット(令和元年5月)」)
つまり、年収約590万未満の世帯では支給金が私立高校の授業料相当となるため、実質無償化となるわけです。しかし、年収約590万以上910万未満の世帯は現状と変わらず、年収約910万以上の世帯には支給なしとなっています。
そのほか、生活保護世帯と住民税所得割非課税世帯(年収約270万円未満の世帯)のケースでは、「高校生等奨学給付金」もあります。「高校生等奨学給付金」とは、教科書費・教材費・PTA会費・修学旅行費など、授業料以外の教育費を支援するものですが、私立はこうした学校教育費が年額75万円を超えると言われています。(県立は約27万円程度) どちらも返還不要の支援です。利用するにはそれぞれ申込みが必要になりますが、利用しない手はないですね。
■私立高校無償化で受験は変わる?
私立高校は授業料の面で対象外とされるケースは実際多いのですが、今後は私立高校も志望校の選択肢に入ってくると予想されます。したがって、お子様の進学の選択肢が増えることは間違いありません。私立高校は学校ごとに特色があり、それぞれ魅力ある運営を行っています。費用の面を考えなければ、私立高校を受験し、第一志望とする生徒さんも増えていくのではないかと考えられます。
また、私立高校が実質無償化ということで、公立高校をチャレンジして受験しようという生徒さんも増えてくるかもしれません。これらはあくまで憶測の域を出ないのですが、いざというタイミングの時に、対応できるよう準備はしておきたいですね。
■私立高校受験に向けた今から出来る準備
福島県では、私立高校を第一志望とした場合、推薦入試で受験をすることが多いです。ただし、推薦入試で出願するためには各高校が定めたいくつかの出願条件をクリアしていなくてはなりません。
その一つに「評定」があります。評定は1年次からの積み重ねとなるため、受験しようと思ったときに評定が足りていない状況にならないよう、定期テストの成績はもちろん、提出物なども含めた日頃の学校生活をしっかりと送っていくことが重要となります。
それに加えて、中学3年間の欠席日数が30日以内という受験資格もよく拝見しますので、欠席日数も十分に気を付けましょう。 これから受験を控えている生徒さん、保護者様は日頃の学校生活や各種制度の下調べなど、早め早めの準備をオススメします。