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勉強お役立ちコラム

2019.12.25

【山形県】自己推薦に向けての準備

各中学校、2学期末の定期試験も終わり、中学3年生においては評定点が出そろったタイミングだと思います。現在進行形で行われている三者面談では、現時点の成績から私立の受験校、県立の志望校の相談、また推薦受験の打診をもらっているのではないでしょうか。

 

山形市の県立高校はどちらかというと実力主義の側面が大きいこともあり、専門の科以外はあまり推薦を募集していません。しかし、山形工業高校山辺高校天童高校上山明新館などのように一定数推薦受験者を募っている高校もあります。

受験生の皆さんでこれらの高校がもともと第一志望である人もいることと思います。そのような場合、学校側からOKサインが出れば、利用しない手はないかと思います。今回は推薦受験を考えている方、もしくは推薦のためになにを準備したらよいかわからないという方のために、ベスト個別学院の講師陣の知見からお伝えできることを書いていきます。

 

推薦受験の心得その1 「推薦受験の合格率は100%ではない」

 

担任の先生から「推薦を受けてみないか」と言われて嬉しくなってしまい、いままで3月10日の県立受験日に向けて試験勉強を一生懸命していたのに、推薦受験で頭がいっぱいになってしまう受験生を毎年見ます。

注意したいのは、推薦受験は受ければ受かるものではないということです。

ここの心のウェイトの傾き方によっては、仮に推薦受験で不合格をもらった際にショックが大きく、1か月後に控えている県立受験までの勉強に手がつかなくなる恐れがあります。推薦受験の権利をもらえたとしても「受かったらラッキー」くらいに気持ちを抑えるともに、勉強は高校入学後も続くものなので、対策の手を緩めないことをお勧めします。

 

推薦受験の心得その2 「推薦受験は時間を大幅にとられる」

 

推薦受験はもろ刃の剣でもあります。

推薦志願書の記入から始まり、面接質問の準備、面接練習、作文練習と一般受験に比べかなり時間を持っていかれます。推薦受験に時間をとられ、勉強時間が少なくなり、偏差値を落としてしまったら本末転倒です。しっかり両立する覚悟と、人より努力する必要があるという自覚をもって推薦受験を受けるようにしましょう。

 

推薦受験の心得その3 「テンプレートの回答はつまらない」

 

推薦受験において、試験監督の高校の先生たちは毎年のように推薦受験者を見ています。特に志望動機の部分はライバルと差をつけるためにしっかり考えていきたい部分でもあります。

 

山辺高校の看護科を例にとって考えてみましょう。専門の科の受験の際、卒業後の進路が限られてくるので志望動機がワンパターンになりがちです。

よく見るのは「私は幼いころから看護師になりたいと思っており、貴校を志願いたしました。」という書き出し。看護科ですからね。試験監督の先生方も看護師になりたいから受験をしていることは承知のはずです。

 

大切なのはなぜ看護師なのかを考えることです。その仕事のやりがいや、患者さんにとってどんな看護師になりたいのかという将来像をしっかり持っているかどうかです。

「私は人からたくさんの感謝をもらえる看護師という仕事に魅力をもち、その夢目標を最短で達成できる貴校で学びたいと考え第一志望といたしました。」

大きく印象が変わりますよね。

 

志望動機書から、注目を浴びるように準備をしていきましょう!

 

推薦受験の心得その4 「面接練習は丸暗記してはだめ 短所は長所になりえる」

 

面接で答えを用意して、暗唱できるくらい完ぺきに覚えても、本番の緊張で頭が真っ白に・・・なんてことはよく聞く話です。面接は自分が一番伝えたいことを柱にして、それに向けて肉付けしていく答え方が理想的です。毎回言い回しが違ってもいいのです。伝えたいことがしっかり言えていれば、相手には十分伝わります。

臨機応変に答えられるようになるためには普段から学校での討論や話し合い、身近な大人とのコミュニケーションなど自分の考えを話すためのトレーニングが必要です。併せて自分をアピールするために、自分を良く魅せる準備も必要ですね。

 

よくあるのは長所と短所でしょうか。 「私の長所は何事も根気強く物事に取り組めることです。短所は行動に起こすことが遅いことです。」大体の場合は正直に短所を答えてしまう場合があるのですが、ここはよく精査していきましょう。短所は長所になりえます。

「私の長所は何事も根気強く物事に取り組めることです。短所は行動に起こすまでに時間がかかることですが、その分良く考え、自分が向かうべき方向をしっかりとらえたあとに努力ができます。」

短所を言っていたはずなのに、良いことしか言っていないように聞こえませんか? 短所と長所は表裏一体です。物は言いようです。

 

県立受験まで70日ちょっとです。推薦を受ける子もそうではない子も、一日一日後悔のないよう過ごしてください。

ベスト個別学院は冬期講習会真っただ中です。朝早くきて、夜は最後まで残る中学3年生の姿を多く見ます。一生懸命努力している姿はとてもまぶしく映りますね。春に桜咲くことを願っています。一緒に頑張っていきましょう。