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勉強お役立ちコラム

2023.01.25

【歴史】お子様が社会の勉強に苦戦してませんか?そんなときは語呂合わせを使いましょう! 最終回: 近代・現代編

 

 

年号語呂あわせのシリーズも今回で最終回。今回とり上げるのは「近現代」です。大きな戦争、暴動、そして災害。21世紀の今日まで影響の残る事件が多かったのがこの時代です。頑張って覚えていきましょう。

 

【近代(明治)】1889年:大日本帝国憲法公布

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いち早く(いちはやく)公布、帝国憲法。

明治維新によって急速に近代化を進めた日本ですが、「列強」と呼ばれた欧米各国からはまだ対等な扱いを受けていませんでした。

 

明治政府はヨーロッパの政治制度から学び日本独自の憲法を作ります。伊藤博文らを中心に、それまでの日本の歴史を踏まえつつ、近代日本にふさわしい憲法とは何かを模索して生まれたのが「大日本帝国憲法」です。

 

 

【近代(明治)】1902年:日英同盟締結

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日英同盟は日暮れに(ひぐれに)結ぶ。

日清戦争(1894年)での日本の勝利は、欧米各国に「大国」清の弱体化を知らしめることとなりました。中でもとくに国境を接するロシアは南下政策をすすめ、清や朝鮮への影響力を強めようとしました。

 

アヘン戦争以来、清を半植民地化していたイギリスと、朝鮮半島での権益を拡大しようとしていた日本の利害が一致し、西暦1902年、日英同盟が結ばれました。この同盟によって日本は超大国の後ろ盾を得られることとなり、後の日露戦争へとつながっていきます。

 

 

【近代(大正)】1914年:第一次世界大戦勃発

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行く意志(いくいし)あります? 世界大戦。

第一次大戦直前の世界は、主としてイギリスとドイツがどちらも世界各国を植民地支配しようとして拡大し、激しく対立していた状態でした。

 

イギリス・フランス・ロシアのグループを「三国協商」、ドイツ・イタリア・オーストリアのグループを「三国同盟」といいます。第一次世界大戦は要約すると、この「協商」と「同盟」の衝突だったのです。

 

 

【近代(大正)】1918年:米騒動

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遠く富山(とおくとやま)で米騒動。

「米騒動」とは、米の価格の急激な上昇によって生活が立ち行かなくなった庶民が、米商店などを相手に起こした1918年(大正7年)の暴動事件です。当時の労働者は一日に一升もの米を食べていたと言われ、米の価格上昇が庶民の生活に直結したのがわかります。

 

 

【近代(昭和)】1929年:世界恐慌

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とくに苦(とくにくる)しむ失業者。

アメリカを皮切りに不景気が世界中に広がったため、これを世界恐慌といいます。この不景気の影響で、植民地が少ない、もしくは持たないドイツ・イタリア・日本などの国では大量の失業者をかかえることとなりました。

 

その結果、国民の不満に乗じて過激な政党や軍部が勢力を伸ばし、結果として第2次世界大戦へとつながるきっかけとなりました。

 

 

【近代(昭和)】1931年:満州事変

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戦(いくさ)始まる満州事変。

「事変」とは、警察の力では鎮めることができないほどに混乱・拡大した騒乱のことで、満州(中国北東部)に駐屯していた日本陸軍(関東軍と呼ばれていました)が、内閣による抑制のきかないまま独走し、満州全域を占領した事件を「満州事変」といいます。

 

これにより日本は国際社会から猛烈に批判され、国際連盟から脱退(1933年)。世界の中で孤立を深め、資源を求めて中国、朝鮮、東南アジア等への勢力拡大を進めていくこととなります。

 

 

【近代(昭和)】1941年:真珠湾攻撃、太平洋戦争勃発

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行くよ一(いくよいっ)発、真珠湾。
西暦1941年(昭和16年)12月8日未明、日本海軍の航空機がハワイ・オアフ島の真珠湾にあったアメリカ太平洋艦隊とその基地に対して攻撃をしかけました。ここから日本はアメリカと戦争状態となり、ここから1945年(昭和20年)の終戦までを「太平洋戦争」といいます。

 

 

【現代(昭和)】1946年:日本国憲法公布

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国民がひどく喜ぶ(ひどくよろこぶ)憲法公布。

現代日本の日本国憲法は、1946年11月3日(現在の文化の日)に公布され、半年後の1947年5月3日(現在の憲法記念日)に施行されました。「個人の尊厳」という目的を達成するために、「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」という基本原理が定められました。

 

 

【現代(昭和)】1964年:第1回東京オリンピック開催

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メダルを獲るのもひと苦労よ(ひとくろうよ)

西暦1964年(昭和39年)10月10日、東京オリンピックが開幕しました。これを記念して、10月10日が「体育の日」となりました(現在は10月の第2月曜日です)。アジアでの開催はこれが初です。

 

東京でオリンピックが開催されたことは、二重の意味で重要です。すなわち、ヨーロッパ・アメリカ以外であることと、第2次大戦の敗戦国であることです。日本にとって、戦後の焼け野原からの急速な復興と、欧米各国に劣らない文化水準であることを世界に示す機会となりました。

 

 

【現代(昭和)】1972年:沖縄の本土復帰

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行くぜ、夏(いくぜなつ)の沖縄へ。

1945年(昭和20年)の終戦後、アメリカの占領統治下におかれた沖縄は、1972年(昭和37年)5月15日、日本に返還されました。現在も沖縄にはアメリカ軍の基地が点在しており沖縄とアメリカの関係が別の形で続いていることを示します。

 

 

【現代(平成)】1995年:阪神淡路大震災

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行くんだ救護(いくんだきゅうご)に大震災。

1995年(平成7年)1月17日、午前5時46分、兵庫県明石海峡を震源とするマグニチュード7.3の巨大地震が発生。戦後初めて「震度7」を記録した大地震でもあります。震源に近い神戸市では、道路寸断や高層ビルの倒壊などきわめて甚大な被害を受け、東アジア最大の港湾都市の1つが壊滅したことに、日本だけでなく世界中が衝撃を受けました。朝食の支度にかかる時間帯であったため、多数の地域で火災が発生し、全体で7,000近くの建物が焼失、6,000人以上の犠牲者が出ました。

 

 

さて、全3回にわたって特集してきました年号の語呂あわせ。社会科目はただ単に単語を無理やり覚えているだけでは、面白さになかなか気づけないものです。語呂合わせが歴史上の出来事に少しでも興味をもつきっかけになれば嬉しいです。