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勉強お役立ちコラム
- 2023.04.15
- 教室長コラム
ワクワクの中学生活のために「中1ギャップ」を知っておきましょう!
「中1ギャップ」という言葉をご存じですか?実はこの言葉、小学校と中学校の違いだけでなく、それ以外にも大きな意味を持っているんです。
今回はこの「中1ギャップ」についてまとめていきます。保護者様におかれましては、あらかじめ情報を知っておくことで対策をたてられたり、お子様がギャップにつまずきそうなときに気づいてあげられたりするかと思います。
中1ギャップの意味
「中1ギャップ」という言葉は、小6から中1にかけて目に見えた「いじめ」や「不登校」が増えることから使われ始めた言葉です。
現在は「小学校とは異なる環境や生活スタイルになじめなかったり、授業についていけなくなったりしてストレスが大きくなった結果、不登校やいじめが起きる」ことを指すことが多いです。
中学校に進学すると生活スタイルの変化、人間関係の変化、勉強面の変化など、子どもたちのまわりの環境は大きく変わります。
保護者のみなさまも中学生になったばかりのときのことを思い出すと、大変だったことや、意外だったこと、疲れたことなどがたくさんあるのではないでしょうか。
具体的なギャップ
生活スタイルの変化
中学校では多くの生徒さんは部活動に所属します。近年では少しづつ活動量を減らす傾向ではありますが、それでも小学校と比べると帰宅時間は遅くなります。
また帰宅後の宿題やテスト勉強などの時間も増え、自由時間がぐっと少なくなります。
通学にかかる時間が増える場合はなおさらですね。
人間関係の変化
中学生になると違う小学校出身の子たちと新しい人間関係をつくることになります。
そのなかで、小学校で仲の良かった友達と離れてしまったり、新しい友達をうまく作れなかったりすることがあります。クラスでの「ポジション」や「キャラ」にも気を遣うかもしれません。
また、中学生になると今までより先輩後輩関係がはっきりします。小学校では6年生という一番先輩であり責任のある立場だったのが、中学校では一番後輩になることできゅうくつに感じることがあります。
小学校までは学年が違っても友だちのようだったお兄さんお姉さんとの関係が崩れることもショックの原因になる子もいるかもしれません。
学習面の変化
学習面では「量の増加と内容の難化」と「定期テスト」に加え、「教科担任制」といった変化があります。
先生から生徒一人ひとりのフォローがうすくなりやすく、量が多くて難しい定期テストの準備を自分の力でこなさなければならない、と言い換えることができます。
テストの点数が成績表という形で返ってきたり、順位が出されたりすることへのストレスも考えられます。
簡単な対策方法
中学校がどういう場所であるかを知らずに入学すると小学校とのギャップにつまずく可能性が高くなります。そのため、一番簡単な対策は「事前に情報を伝えてあげること」です。
保護者様が学生の頃はどうやって友だちを作ったか、先輩との関わりはどのようなものだったか、勉強も小学生から中学生ではどれくらい大変になったか、そしてそれをどのようにして乗り切ったか、保護者様の経験を話してみると、お子様も中学がどんな場所か想像しやすいのではないでしょうか。
最後に
中1ギャップの難しい点は、影響が目に見えるようになるのに時間がかかるということです。お子様の小さな変化に気づけるように一緒にお話する機会を設けたり、疲れをためないようにリラックスできる環境を作ってあげることがおすすめです。
後編では学習面でのギャップへの対策をお伝えしていきます。