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勉強お役立ちコラム
- 2022.06.12
- 教室長コラム
子どもの家庭学習、親はどう向き合ったらいい?
「学校の宿題、親はどこまで手助けすればよいの?」
「わが子にはどんな接し方をすればよいのかしら…」
お子さまの学年が上がるにつれて、このような悩みが増えてくる保護者さまもいらっしゃるのではないでしょうか。特に、この春、中学校に上がられて、小学校から生活スタイルがガラッと変わった中学1年生のご家庭から、このようなお悩みのご相談をいただいています。
今回のコラムでは、家庭学習における保護者さまの役割、ご家庭での接し方について紹介します。よかったら参考にしてみてくださいね。
親の役割は「トレーナー」
家庭学習での親の役割はプロスポーツの世界にヒントがあります。
なかでも野球やサッカーといったチーム競技の方がイメージしやすいかもしれません。チームには必ず監督がいます。監督は、作戦を立てたり全体に向かって指示を出したりします。そして、監督よりも選手に近い位置にいるのが、コーチやトレーナーと呼ばれる人たちです。
一般的に、コーチは選手へ技術を教え、選手を育てるのが役割です。また、試合では監督の作戦や指示を選手へ伝えるという役割も担います。それに対して、トレーナーは選手の身体面を支え、選手が持っている力を最大限に発揮させるのが大きな役割です。
保護者様にとって、日々の生活では監督になるときもあればコーチやトレーナーに徹する場面もあると思います。
では、家庭学習に限って考えた場合、どの役割が最も適しているでしょうか? それはトレーナーです。トレーナーが選手に対して行っている「日々の健康管理」はご家庭でお子様と一緒に学習計画を立て、進捗を管理することと同じ役割になります。
お子さんの家庭学習において心がけたい3つのこと
①行動のきっかけを約束事にする
例えば、「1日2時間勉強する」よりも「毎日20時になったら机に向かう」という約束の方が長続きするといわれています。2時間という数字よりも、20時に机に向かうという行動の方がイメージしやすいからですね。
このように、行動のきっかけを決めることが大切です。そしてもう1つ、万が一できなかった場合のことも決めておくとよいでしょう。それとなく「20時だよ」と時刻を伝えてもらうのがよいのか、それともしっかりと注意してもらうのがよいのか。できなかったときまで想定して決めた方が、継続可能な約束事になります。
②結果ではなく過程に着目する
頑張っているのになかなか成績が上がらないとき、結果だけで判断されてしまうとお子様は苦しくなります。勉強のモチベーションが下がり、やる気がなくなってしまいます。そのため、テストの点数や順位といった「結果」ではなく「過程」に目を向けましょう。
前にも述べた通り、トレーナーの役割は日々の管理です。たとえ成績に反映されていなくとも、お子様の努力の足跡は必ず残っています。前回よりも早くテスト勉強を始めていたこと、前回のテストのときよりも勉強時間が伸びたこと、自ら進んで机に向かっていたこと-ほめる材料はたくさんあります。ぜひお子様の毎日をよく見てあげてください。
③教えない
ここがコーチとトレーナーの大きな差です。コーチは時として選手に技術を教えますが、トレーナーにその役割はありません。「小学生までなら教えられそう」「英語なら任せて!」という場合でも可能な限り教えずにいてください。
難しい問題に直面した場合に親が解くことに集中してしまうと、お子様がおきざりになるケースが考えられます。また、問題が解けても上手く伝えられなかったり、何度言ってもわかってもらえなかったりするとお互い感情的になってしまいます。教えるのではなく、寄り添って一緒に調べたり考える手助けをしてあげる方が理想的です。
トレーナーという言葉は「電車」が語源という説があります。電車は行き先が定まっているレールの上を走っています。お子様がゴールに向かって全力で進んでいくのをサポートしてあげるのがご家庭内でのトレーナーの役割です。
お子様の夢や目標がまだ明確でない場合、今抱いている興味や関心事を大切にしてください。少しずつレールが伸びて、やがて行き先が見えてくるはずです。ベスト個別には、ご家庭での学習に関するお悩みを解決できる先生がたくさんいます。なにかお困りごとがございましたら、ぜひお気軽にお声がけください。