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勉強お役立ちコラム

2020.06.25

古文単語暗記法! あいみょん『マリーゴールド』の歌詞を平安風にしてみた!

私の住む山形地区が、ついに梅雨入りしました!

毎日ジメジメした空気に悩まされていますが、みなさんはヘアスタイルにお困りじゃありませんか? この時期、湿度が90%~100%となる雨の日は、湿気のせいで髪の毛が1割も重たくなる(!)そうですよ。スタイリングが上手く仕上がらないのは、髪が重くてペタンとつぶれてしまうからだったんですね。

山形県の例年の梅雨明けは、7月25日頃です。暑さにやられないようしっかり食べて、健康にも気を配っていきましょう!

 

ところでみなさん、「古文を読むのは難しい…」そう思った経験はありませんか? 本日は古文単語を現代の流行りにのせて、解説してまいります! 中学生、高校生の皆さん要チェックですよ!

 

 

 

古文の「あした」は「明日」でなく「朝」

 

まず古文の表現の例を挙げてみます。

雪のおもしろう降りたりしあした(出典:徒然草三一)

「あした」を見たときに、日本人の感覚では「明日」と訳したくなりますよね。

では、訳してみます。

雪が趣深く降り積もっていた朝

実は古文での「あした」は「朝」という意味になります。

…ハイ、ここの時点で古典のやる気がそがれてしまう受験生を多くみます。

 

古文は日本語でなく外国語と思え!?

 

でも読者のみなさん、古文を日本語だと思うから良くないのです!

ここは割りきって、英語と同じように第2言語として学習を進めましょう。「悲しい」が「Sad」になるのも「嘆かし」になるのも、一緒のような気がしませんか? 古文も英文も、使い慣れていないからムズカシイと感じてしまうんです。

それでも勉強の仕方がわからないと思っている、みなさん! とっておきの覚え方をご紹介します!

 

 

好きな歌を古文で平安風にしてみよう

 

それは現代のJ-POPを古文にしてしまい、メロディと一緒に歌って覚える方法です。

 

『ドラえもんのうた』を古文にするとこうなる

私自身も当時の『ドラえもんのうた』(大山のぶ代さん時代)を全て古文に変えて文法を押さえたりしていました。

空を自由に飛びたいな

保護者さま世代はすぐメロディが浮かんでくるのではないでしょうか?
これを古文風にすると

空を自由に飛びまほし~♪

になります。「まほし」は助動詞で「~たい。」という実現の希望を表す表現です。

 

『女々しくて』を古文にするとこうなる

では、次です。ゴールデンボンバーさんの『女々しくて』のサビですが、

女々しくて 女々しくて 女々しくて 辛いよ

と中高生の中でもカラオケの定番だったりするこの曲も古文にすると

女々しかりて 女々しかりて 女々しかりて 心憂き~♪

【しかりて→そうである・心憂き→つらい】
こんな風になります。

 

古文にない表現には注意

作成上の注意点は2つです。古語はひとつの単語でもいろいろな意味があることと、現代文にあっても古文にはない表現もあること。そのためその歌詞どおりに作ろうとするとなかなか上手くいきません。あくまでも一例ですが、前述の『ドラえもんのうた』で私が「タケコプター」のフレーズを古文に直したときは、「天力竹とんぼ」と変換してました。こんな風におもしろおかしく、自分だけの替え歌を作ってみると楽しいですよ!

 

『マリーゴールド』を古文にするとこうなる

それでは、前置きが長くなりましたが、中高生に大人気あいみょんさんの『マリーゴールド』で、楽しく古文に触れてみましょう!

重要文法や語句は【 】で解説!

 

風のこはきことすこし わが心揺さぶりて

風の強さがちょっと 心を揺さぶりすぎて

まめまめしくうちまもりけるそなたがこひし

【まめまめし→真面目・ける→過去の助動詞】

真面目に見つめた 君が恋しい

めぐりたる日々 めぐかるふりをして

【めぐし(愛し)→かわいそうだ】

でんぐり返しの日々 可哀想なふりをして

おほとれてみても 所望のひかり

だらけてみたけど 希望の光は

まのあたりにて照るべし さいわいなり

【なり→断定の助動詞】

目の前に輝いている幸せだ

むぎはらの笠をかぶりしそなた

麦わらの帽子の君が

ゆりける千寿菊とおぼゆ

【覚ゆ→思われる】

揺れたマリーゴールドに似てる

あれは未だおほぞらがあおかりき夏のこと

あれはまだ空が青い夏のこと

ゆかしさにものわらひしたる かの日のもろごひ

【もろごひ(諸恋ひ)→相思相愛のこと】

懐かしいと笑えたあの日の恋

「ふたたび離すまじ」と

【まじ→打消推量の助動詞】

「もう離れないで」と

なくなくうちまもりたるそなたを

泣きそうな目で見つめる君を

くものやうなるやさしさにて

【やうなる→~のような。助動詞!】

雲のような優しさで

やをらきつく

そっとぎゅっと

抱きしめて抱きしめて離さず

抱きしめて抱きしめて離さない

 

いかがでしょうか?
「おほぞら」「やうなる」「わらひ」など歴史的仮名遣いで読めない! と思った生徒さんは、中学1年生の国語の教科書を引っ張り出してみましょう。「古文は難しい!」と思わずに、ぜひ少しずつ歩みよってみてください。