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勉強お役立ちコラム

2025.02.04

【福島】注目!安積中学校の一期生入試結果

ついに安積中学校の一期生の入試が終わりました。

福島県で3校目となる公立中高一貫校ですが、県内でも大学進学の実績でトップを争う安積高校への併設ともあって大変注目を集めていました。

 

この記事では安積中学校の特色と入試の結果についてまとめます。

 

入試の結果

まずは気になる結果ですが、定員60名に対し307名が受験し、その倍率は5.12倍でした。これは県内の公立中学校の受験としては過去最高です。

 

県内の他の公立中高一貫校と比較してみましょう。

 

 

2024年度

2025年度

安積

 

5.12倍

会津学鳳

1.83倍

2.43倍

ふたば未来

1.5倍

1.25倍

 

入試問題

安積中学校は公立ですので、有名私立中学校のような超難問は出題されません。会津学鳳中学校・ふたば未来中学校と同じ入試問題ですし、教科書の範囲内の問題に限られます。

 

ただし、「読解力・思考力・表現力」が必要な問題は多いです。知識の量や計算の速さではなく、問題文から必要な情報を読み取り、どのような方法で解くことができるか考える力が重視されています。福島県の入試は今年度から学科試験の総時間が増えたのですが、これらの力をより正確にはかり、成績に差がつくようになりました。

 

教科書の範囲内の問題とはいえ、学校の授業だけで対策するのは難しいでしょう。興味がある方は早めに過去問を見てみてくださいね。

 

安積中学校の特色

このように注目を集め、入学するには狭き門である安積中学校ですが、どのようなカリキュラムを予定しているのでしょうか。

 

中高一貫校というと高校受験がなく、その分授業を先取りし、大学受験の準備が十分にできるというイメージがありますが安積中学校はそうではありません。先取り学習はせずにその分の時間は学習を深めることにあて、高校進学後は高校受験で入学してきた子たちと合同のクラスになります。

 

これに関しては賛否両論で、先取り学習を期待していたという声もあるようです。

 

しかし「先取りで詰め込み、その後の余った時間で学習を深める」ことに比べ、「つど学習を深めながら進める」ことに不足があるでしょうか。

 

狭き門を潜り抜けた精鋭60名ですから、他の公立中学校に比べると基本知識のインプットにかかる時間はとても少ないでしょう。そこで余った時間に急いで次の学習に進むのではなく、疑問を調べ、考察し、議論するような時間をたくさんとることは「読解力・思考力・表現力」を伸ばすことにとても効果があります。大学受験直前の高校3年生ではなく、より柔軟性がある中学生のうちに、というのもよさそうですね。

 

これは国が目指す「生きる力」につながり、グローバルな社会で活躍できるようになることが期待できます。

 

大学受験も年々「読解力・思考力・表現力」を重視したつくりになっていますから、先取り重視の対策にも負けない力をつけられるのではないでしょうか。

 

さいごに

安積中学校の一期生の、大学受験の結果が出るまででも6年、社会での活躍ともなれば10年、あるいは20年、30年先の話です。そのころに日本は、世界は、どのようになっているでしょうか。変化が大きい社会ですから、どの選択が最善かは誰にもわかりません。

 

大切なのは情報を集め、納得して選択していくことです。ベスト個別はあなたがベストな生き方をできるようにいつも応援しています。