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勉強お役立ちコラム
- 2019.10.15
- 高校入試・受験情報
【宮城】評定はどれくらい入試に影響を与えるのか
11月は二学期制の中学校は後期中間、三学期制では二学期末の定期テストが実施されます。
9月に前期末の試験があった皆さんは「またテスト!?」と思うかもしれませんが、
期間が短いということは、言い換えれば試験範囲も短いということです。高得点を取るチャンスですよ。
三学期制の中学校は6月に実施された一学期末テスト以来ですね。
範囲が長い分、前もって準備が大事です。
今回は評定がどれくらい入試に影響を与えるのかを一緒にみていきましょう。
今年度から入試のかたちが変わり、共通選抜と特色選抜の2種類の選抜方法で合否が判定されるようになります。
高校によって異なりますが、ほとんどの学校では70~90%の合格者が共通選抜方法で選ばれます。
共通選抜は当日の学力検査500点・中学3年間の調査書195点を各高校が決めた比率をもとに判定されます。
学力検査と調査書の2項目を比率別に計算すると以下の通りです。
7:3→学力検査:調査書=500:214(調査書点が約1.1倍)
6:4→学力検査:調査書=500:333(調査書点が約1.7倍)
5:5→学力検査:調査書=500:500(調査書点が約2.6倍)
学力検査と調査書が5:5の比率である高校を受験する場合、
5科(国語・数学・英語・理科・社会)→評定1点が当日のテスト2.6点分
実技4科(体育・美術・音楽・技術家庭)→評定1点が当日のテスト5.2点分
に換算されます。
もう少し具体的にみていきましょう。
Aさん、Bさん、Cさんの成績は以下の通りでした。
学力検査 | 調査書平均 | |||
5科 | 4科 | 9科 | ||
A | 320 | 3 | 3 | 3 |
B | 300 | 4 | 3 | 3.56 |
C | 280 | 3 | 4 | 3.44 |
※5科…国語・数学・英語・理科・社会、4科…体育・美術・音楽・技術家庭
共通選抜ではそれぞれの点数はどうなるでしょうか。
比率ごとに見ていきましょう。
学力検査 | 調査書平均 | 入試 合計点 | |||||
5科 | 4科 | 9科 | 7:3 | 6:4 | 5:5 | ||
A | 320 | 3 | 3 | 3 | 449 | 519 | 624 |
B | 300 | 4 | 3 | 3.56 | 445 | 524 | 643 |
C | 280 | 3 | 4 | 3.44 | 435 | 520 | 647 |
Aさんは評定平均3ですが、7:3の高校であれば評定平均3.56のBさんより合計点が高くなります。
Cさんは学力検査が280点ですが、5:5の高校であれば学力検査320点のAさんより合計点が高くなります。
こうして比べてみると、「当日の試験で点数取ればいいんでしょ?」とも言ってられなくなりますよね。
今までの前期後期試験制度は受験機会が2度ありましたが、今年度以降入試を受けられる方は全員が1度のチャンスしか与えられません。
受験本番は何が起こるか分からないもの。緊張のあまり本来の力が発揮できないことはよくあります。それどころか、本来の力を100%出し切れる受験生のほうが少ないです。
調査書点は事前に取れる点数ですから、今から積み重ねておきたいですね。
学校の定期テストは入試本番よりも試験範囲が狭く、また学校の教科書やワークに準じた出題なので比較的点数が取りやすいテストです。
定期テストまであと約1ヶ月。
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