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勉強お役立ちコラム

2023.01.25

【歴史】年号の語呂あわせ、どれくらい知ってる? 第1回:古代編

 

歴史の年号を覚えることは楽しい作業ではありませんよね。保護者様の中には「ああ、そんなこともしたな」と遠い目をしている方もいることでしょう。しかし、年号は出来事の順序を把握するための手段で、苦しんで暗記するものではありません。ですので要所を押さえておくだけで十分で、すべてを覚える必要はありません。

 

今回から3回にわたって、年号暗記の語呂あわせの中でも特に有名なものを、解説を交えてご紹介します。歴史に苦手意識を持っているお子様をお持ちであれば是非この語呂合わせを教えてあげてください。

 

           

【弥生時代】239年

2 3 9

文(ふみ)くださいね、卑弥呼より。

西暦239年、邪馬台国の女王・卑弥呼は中国に使者を送りました。当時の中国は「三国志」の時代で、魏・呉・蜀の各国が覇権を争っていました。その中で卑弥呼は魏に使いを送り、「親魏倭王」の金印を授けられました。

 

この金印はいまだ発見されていないため、「邪馬台国はどこにあったのか」「そもそも邪馬台国は日本に実在したのか」という邪馬台国論争が続いています。

 

【古墳時代】538年

     5 3 8

百済の仏にご参拝(ごさんぱい)
仏教が日本に伝えられた年代には諸説があります。定説では、当時三国(高句麗・新羅・百済)に分かれていた朝鮮半島のうち百済から6世紀の後半に伝えられたとされています。しかし、百済から外交として仏教が伝えられるよりも以前から、渡来人によって民間での信仰は徐々に広まっていたのではないかと考えられています。

 

【飛鳥時代】593年

      5 9 3

摂政の仕事、ご苦さん(ごくろうさん)。
聖徳太子は西暦593年、推古天皇の摂政となりました。その後、有名な「日出処の天子・・・」から始まる手紙を遣隋使に持たせ、「十七条の憲法」や「冠位十二階」の制度を整え、仏教を基本とした天皇中心の国づくりを推進しました。

 

【飛鳥時代】645年

6 4 5

無事故(むじこ)の改革、大化の改新。

西暦645年から始まった政治改革です。しばしば勘違いされることですが、「大化の改新」とは「中大兄皇子と中臣鎌足が蘇我氏を滅ぼした」ことではありません。

 

高校日本史で詳細を習いますが、この事件は「乙巳の変(いっしのへん)」といい、これ以降の一連の大規模な政治改革を総称して「大化の改新」といいます。

 

【奈良時代】701年

     7 0 1

大宝律令に慣れ始め(なれはじめ)
西暦701年公布。当時の中国・唐で使われていた律令(りつりょう)を遣唐使が持ち帰り、日本風にアレンジを加えて使用されるようになった法令です。「律」が刑罰の規定、「令」は行政上の指示命令を意味します。

 

【奈良時代】710年

7 1 0

なんときな平城京。

西暦710年、奈良に都が置かれました。唐の都・長安にならい、東西南北の直線的な道(大路)によって碁盤目状に区画された都市でした。

 

【平安時代】794年

7 9 4

鳴くよ(なくよ)ウグイス平安京。
現在の京都に都が移された年です。以来およそ千年、平安京は天皇の有らせられた場所として日本の中心であり続けました。

 

【平安時代】894年

8 9 4

白紙(はくし)に戻そう遣唐使。
西暦894年、菅原道真の進言によって、遣唐使が廃止されました。遣唐使の目的は国際情勢の調査と大陸文化の輸入でしたが、当時の唐は政治的混乱によって衰退の一途をたどっており、航路の危険性などを理由として廃止となりました。

 

 

最後に

歴史を学ぶということは、「その出来事はなぜ起きたのか、起きた結果どういう影響があったのか、現在を生きる我々が、そこから教訓としなければならないのは何なのか」を考えるということです。ただ、いきなり全てを覚えて理解しようとするのは骨が折れることです。もしお子様が社会科目を得意でないのであれば、少しでも苦労を取り除く方法として語呂合わせを使ってみてはいかがでしょうか。

中世〜近世編近代〜現代編もありますので、是非ご覧になってみてください。