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2025.09.04

福島県立高校の特色選抜、受ける?受けない?

この記事では福島県の公立高校入試のなかでも、前期選抜の特色選抜について詳しくお話しします。

 

前期選抜?特色選抜?と思った方は先にこちらの記事から読んでみてください。

 

リンク:福島県公立高校入試のポイント

 

資料の見方

 

まずは教育委員会が公表している資料の見方を説明します。

 

PDF資料はリンクから開くことができます。

リンク:福島県の公立高校入試 選抜方法一覧(教育委員会)

 

学校ごとに

 

・アドミッションポリシー

・特色選抜

・一般選抜

・後期選抜

 

の順で記載されています。

 

特色選抜はさらに

 

①募集定員枠

②志望してほしい生徒像

③学力検査

④特色選抜志願理由書

⑤調査書

⑥特色面接

⑦特色検査

⑧選抜資料の満点

 

となっています。

 

郡山東高校を例にあげると、特色選抜で志望してほしい生徒は「部活動で活躍している生徒」で対象の部活動も決まっています。(募集要項を確認したところ、男子は野球・サッカー、女子はバスケ・バレー・ソフト、男女で陸上・ハンド・合唱・吹奏楽でした)

 

特色選抜では学力検査250点、調査書200点、特色検査250点の計700点で選抜されます。

 

一般選抜では面接がないのに対し、特色選抜では集団面接が行われます。

 

郡山東高校の特色選抜は出願する受験生がかなり限られそうです。

特色検査の配点が高いので学力検査と調査書をカバーして合格する可能性がありますが、枠としては8%なのでそれだけをあてにして受験するのはリスクが高すぎます。

 

しかし一般試験で十分に合格する力があるのであれば、わざわざ実技試験の準備をしてまで特色選抜を受ける必要もありません。

 

高校の部活の先生に声をかけてもらっている、くらいの根拠がほしいですね。

試験の日程がわかれていたころは、特色選抜は郡山東高校にチャレンジ、一般選抜は合格判定が出ているところ、など変えることもできたのですが。試験が1回になったので資料をよく確認する必要があります。

 

特色選抜の例

 

先ほど紹介した郡山東高校と、同じ地域で実業科系である郡山工業高校と比較してみます。

 

項目

普通科(郡山東)

実業科(郡山商業)

募集定員

8%程度

50%

求める生徒像

運動面または文化面に優れた能力もしくは実績を有し、入学後は学業と両立しながら活動を継続し、自身の進路実現に向けて努力することができる生徒。

社会で活躍するために、各科で学べる知識や技術、応用力などを主体的に学ぶ生徒

A型(学業)とB型(部活動)あり

選抜資料

学力

検査

5教科 250点

5教科 250点

志願

理由書

志望動機・具体的な目標・高校で意欲的に取り組みたいこと

志願動機・将来への抱負・高校生活で特に学びたいこと

調査書

学習の記録 135点
特別活動、長所・特技 65点
部活動の実績などを点数化する

A型 

学習の記録 345点

特別活動、長所・特技 30点

B型

学習の記録 270点

特別活動、長所・特技 60点

特色

面接

集団面接 段階評価

集団面接 段階評価

特色

検査

実技試験 250点

B型 実技試験 45点

 

郡山東高校では、高校卒業後に進学する生徒さんが多いです。そのため部活動特化で募集する特色選抜の枠は小さく、配点も学力検査と実技試験が同等の点数です。これは学業と部活動などを両立してほしいことを表しています。

 

一方郡山商業高校では、高校卒業後に就職という形で社会に出て活躍する生徒さんを育みたいと考えているので、主体的に学習等に取り組むかどうかを重視しています。募集枠も50%と大きく、少し学力検査が苦手でも、調査書の点数が良い生徒さんを多く合格させたいことがわかります。

 

このように、高校ごとに「求める生徒像」は様々です。自身が「求める生徒像」に近いと感じる高校の方が合格しやすいのはもちろんですが、入学後も目標に向かって充実した高校生活を送れます。

志願理由書

特色選抜に出願する場合、提出する志願理由書の書式は高校ごとに異なります。各高校のHPから見ることができますので事前に確認しておきましょう。

 

募集要項も高校ごとにありますので、より詳しく知りたい方は読んでみてください。

 

まとめ

特色選抜は一般選抜と異なる基準で選抜されるため、評定に自信がある生徒さんや部活動を頑張っていた生徒さんにチャンスが増える仕組みです。ただし、募集枠が小さかったり準備することが増えたりします。

 

高校ごとに求める生徒像や選抜の配点が異なるため、「自分の長所を生かせるか」「一般選抜より有利か」「どれくらいの準備が必要か」などを確認し、出願するかどうかを決めましょう。

 

特色選抜に出願する場合でも、一般選抜まで見据えてしっかり準備してくださいね。