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2025.09.04

【宮城】評定はどれくらい入試に影響を与えるのか

この記事では宮城県の公立高校入試、特に一次募集の共通選抜での調査書の計算についてお話しします。

 

一次募集?共通選抜?と思った方は先にこちらの記事から読んでみてください。

 

リンク:宮城県公立高校入試のポイント

 

評定は3年分が対象

 

宮城県の入試の調査書は中学1年生から3年生までの3年分、それぞれの学年末評定が対象です。主要5教科(国語・数学・英語・理科・社会)は各5点満点、実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭科)は2倍の10点満点です。

 

下の表のように計算できます。

 

 

国語

数学

英語

理科

社会

音楽

美術

保体

技家

合計

1年

 /5

 /5

 /5

 /5

 /5

 /5

 /5

 /5

 /5

  /45

2年

 /5

 /5

 /5

 /5

 /5

 /5

 /5

 /5

 /5

  /45

3年

 /5

 /5

 /5

 /5

 /5

 /5

 /5

 /5

 /5

  /45

合計

 /15

 /15

 /15

 /15

 /15

 /15

 /15

 /15

 /15

  /135

 

             ⇩実技4教科を2倍

 

合計

/15

/15

/15

/15

/15

/30

/30

/30

/30

/195

 

中学1年生の1点も、中学3年生の1点も重みは同じです。

1点1点を大事に積み重ねていきたいですね。

 

共通選抜の調査書点の計算

 

先ほどお伝えした通り調査書は195点満点ですが、実際の共通選抜では高校・学科ごとに決められた比率で再計算されます。

 

学力検査500点・中学3年間の調査書195点を、7:3や6:4、5:5になるように調整するのです。

 

わかりやすいように学力検査の500点はそのままに、調査書の点数を比にあわせてみるとこのようになります。

 

7:3→学力検査:調査書=500:214(調査書点が約1.1倍)

6:4→学力検査:調査書=500:333(調査書点が約1.7倍)

5:5→学力検査:調査書=500:500(調査書点が約2.6倍)

 

たとえば、数学の評定が3→4で1点あがったとします。

受験する高校が5:5であれば、学力検査2.6点分になるということです。

 

実技教科であれば2倍の5.2点分ですね。

 

もう少し具体的に

 

学力検査の結果と調査書の点数でどのように順位がつくか、具体的にみてみましょう。

たとえばAさん、Bさん、Cさんの成績が表のとおりだったとします。

 

学力検査

評定平均

5科

4科

9科

A

320

3

3

3

B

300

4

3

3.56

C

280

3

4

3.44

学力検査の結果が良いAさん、5教科の評定が高いBさん、実技4教科の評定が高いCさん、誰が合格するでしょうか?

 

学力検査:調査書の比に合わせて調整すると次の表のようになります。

 

 

学力検査

評定平均

入試 合計点

5科

4科

9科

7:3

6:4

5:5

A

320

3

3

3

449

519

624

B

300

4

3

3.56

445

524

643

C

280

3

4

3.44

435

520

647

Aさんは評定平均3ですが、7:3の高校であれば評定平均3.56のBさんより合計点が高くなります。

Cさんは学力検査が280点ですが、5:5の高校であれば学力検査320点のAさんより合計点が高くなります。

 

こうして比べてみると、「当日の試験で点数取ればいいんでしょ?」とも言ってられなくなりますよね。

 

さいごに

 

各高校の学力検査:調査書の比はこちらの資料から確認できます。

リンク:宮城県の公立高校入試 選抜方法一覧(教育委員会)

 

受験本番は何が起こるか分からないもの。緊張のあまり本来の力が発揮できないことはよくあります。それどころか、本来の力を100%出し切れる受験生のほうが少ないです。

調査書点は事前に取れる点数ですから、今から積み重ねておきたいですね。