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勉強お役立ちコラム
教科書改訂から4年目。入試問題はどのように変わっている??
2021年に中学校の教科書が大幅に改定されました。それから4年目の高校入試、問題の傾向はどう変わり、どのように対策すればよいのでしょうか。受験勉強が本格化する今の時期に知っておきたい内容を前編と後編に分けてお伝えしていきます。
前編では教育改革の内容、高校入試の問題の変化についてです。
後編はこちらへ→「入試問題が変化しても受験勉強は変わらない。夏休みに基本を総復習しよう!」
教育改革の内容
教育改革では「生きる力」を主題としています。なぜ「生きる力」で、それは具体的にどのようなものなのでしょうか。
「生きる力」が必要な背景は大きく次の3点です。
①変化が激しい世の中
②グローバル化
③人生100年時代
インターネットが普及し、携帯電話が当たり前になり、スマホで多くのことができるようになり…この20年ほどで社会は大きく変化してきました。保護者様はまさにこの変化の中で生きてきた中心の世代かと思います。
そしてこの変化は今後ますます早く、激しくなるでしょう。最近ですとChat GPTの誕生が大きな話題でしたね。
このような時代ですから、子どもたちの多くが今は存在していない職業につくと考えられています。今はない職業が次々とでてくるとすれば、学校教育の知識だけで生きていくことは困難です。
自分自身で変化に対応したり、国や宗教など異なる背景をもつ人々と協力したり、必要に応じて学びなおしたりするような力が必要です。
このような、どんな時代でも自分で人生を切り開く力が「生きる力」です。
学校教育にあてはめると、「自ら学ぼうとする力」「情報を適切に活用する力」「自分の考えを他者に伝える力」などです。授業内で調べ学習やクラスメイトと話し合う時間、発表の機会が増えたのがわかりやすい例ですね。
入試問題の変化
それでは、入試問題はどのように変化していくのでしょうか。前述したような「生きる力」を測るために「読解力」「思考力」「表現力」を重視した問題が多くなるとされています。
教科書改定後、以下のような問題が増加する傾向がみられました。
・複数の資料の内容を把握させる問題
・解く手順は基本的なものだが、文章が長い問題
・正解がいくつあるかわからない選択問題
・会話から条件を整理する問題
つまり長い文章問題や多くの資料から「何を問われていて、どうやって答えを導くのか」を「読解」し、「思考」する力が必要なのです。今後表現力を問う記述問題も増えていくかもしれません。
各県でどのような問題が出ているかは、ぜひ過去問で確認してみてください。
変化した入試問題にどう備えるかについては後編でお話いたします。
後編はこちらへ→「入試問題が変化しても受験勉強は変わらない。夏休みに基本を総復習しよう!」