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勉強お役立ちコラム
- 2022.08.17
- 全国の教育情報
中高一貫教育の強さも「予習」にあり
夏休みも間もなく終わりが近づいてきました。学校の宿題、部活の練習、塾の夏期講習など、充実した夏休みを過ごされていることと思います。
さて、まもなく2学期が始まりますね。2学期はどの学年も学習内容が難しくなります。でも、普段からコツコツ取り組んでいれば大丈夫。今回は、そんな“普段の学習”でおすすめしたい「予習」について、お話ししたいと思います。
予習と復習
学習の仕方にはさまざまな方法があります。憲法の条文を丸暗記することも学習ですし、数学の公式がもつ構造を理解することもその一つです。
そんな中、昔から変わらずに大切だと言われ続けている学習方法に「予習」と「復習」があります。皆さんもこれらが大切だということはわかっているものの、なぜ大切なのか、それをすることでどういう効果が生まれるのか、言葉にして説明しようとするとなかなか難しいですよね。
それでも「復習」は何とか言えるんです。「習ったことを忘れないようにするためには繰り返しが必要だから」とか、「本当に理解できているかどうかを確認するため」だとか。もちろんどちらも正解です。
内容を定着させるためには「予習」が肝
予習の目的
では、「予習」はいったい何のためにするのでしょうか。予習は「繰り返す時間を捻出して、理解できなかったところを理解するため」にあります。
予習とは「自分でどんどん先に進み、自学年の学習範囲を先取りして終わらせてしまう」学習方法です。自分で進めるわけですから、途中でうまく理解できない内容や解けない問題が出てきます。でもそれで良いのです。
わからないところは勇気をもって飛ばして、どんどん先に学習を進めていきます。そしてどこがわからなかったかを記録に残しながら、自学年の教科書の最後の単元まで学習しきってしまうのです。
その後で、改めてわからなかった単元や解けなかった問題に戻ってみると、その時には気づかなかったことに気づいたり、その後に手に入れた知識によって理解できるようになったりすることが往々にしてあるのです。
具体例:中2英語の場合
例えば、中学2年生の英語。UNIT1~7まである中で、予習を進めた結果UNIT2でつまずいたとします。
どうにも理解できない文法項目が出てきた。しかしそこで立ち止まらずに、そこを飛ばしてUNIT3に進んでしまうのです。そうしてUNIT3,4,5を順調に理解し、UNIT6でまたつまずいた。そこでも立ち止まらずにUNIT7に進み、そこを理解して予習終了。
ここで初めてUNIT2に戻ります。はじめはUNIT1の知識しかなかったためにうまく理解できなかったUNIT2ですが、UNIT3~7の知識を持った状態で見返してみると「なんだ、そういうことか」と理解できるようになっています。そのままUNIT6に戻れば、また同じことが起こります。だから予習は役に立つのです。大切なのです。
「予習」の思想は中高一貫教育の強みのひとつ
昨今、注目を集めている中高一貫教育の強さも実はここにあります。中高一貫でカリキュラムが組めるので、高2の段階で高3の内容まで終了させて、高3の1年間で繰り返す時間を捻出し、そこでじっくり学力の穴を埋める作業ができるから強いのです。
最後に
このように「予習」がとても大切だということがわかりますね。しかし、触れたところのない問題に挑戦するのも、なかなか勇気が要るものです。そんな時は、塾などを頼ってみるのも方法の一つだと思います。ぜひ「予習」にチャレンジしてみてくださいね。