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【令和8年度栃木県立高校入試】合否を分けるのは「スタミナ」と「翻訳力」。傾向と対策

エリア:栃木

ベスト個別 編集部

「勉強の調子どう?」と子供に声をかけると、「今日は過去問やってみる~!」と前向きな声が。

でも、その数秒後、「文章長っ。むりー!」と過去問を前に逃げ出したのです。

 

実は、栃木県の入試は数学で「梨の糖度」を問うユニークな問題が出たり、英語では全国でもトップ級となる単語数が1600語超えで長文が3題も出題されたりしています。

全体を通して文章問題や対話形式の問題が非常に多いため、暗記のみの学習ではもう通用しません。

つまり、今の栃木県入試では「文章題アレルギー」が最大の弱点になります。そんな栃木県入試を制する、長文攻略の秘訣をお伝えします。

 

実は栃木県では、入試の平均点が公式には発表されません。

そこで今回は「今年のリアルな難易度」をお伝えするため、県が公開している「小問ごとの正答率」と「配点」データを私たちが独自に集計し、全教科の平均点を徹底解析しました。

 

 

1各教科の予想平均点

令和8年度入試の各教科予想平均点は、以下のようになっています。

 

国語 70.0点

社会 57.2点

数学 53.6点

理科 72.6点

英語 55.5点

 

令和8年度栃木県立高等学校入学者選抜の結果について

 

 

2【英語】「全国トップ級の長文量」。まずは“読むスタミナ”を!

「うちの子、文章を読むのが面倒くさくて…」というお声をよく伺います。

栃木の入試を制するためには、この「文章題アレルギー」を直す必要があります。

 

まずは英語です。

ここ数年で試験全体の英単語数が1398語→1564語→1662語と年々急増しており、全国でもトップクラスのボリュームに迫っています。

さらに、長文問題が2題という県が多い中、栃木県は堂々の「3題」出題です。

平均点を見ても、ほかの教科に比べて伸び悩んでいることがわかります。

日頃から長文に触れていないと、時間内に読み切ることができません。

ですから、「大量の文章を処理するスタミナ」がないと、最後の問題までたどりつくことができないのが今の栃木県入試なのです。

 

 

3【数学】昨年度も「実生活テーマ」の長文が続々

そして、一番の強敵は「数学」です。平均点を見ると、一番点数が取れていないことがわかります。

理科や社会は比較的「知識の暗記」で戦えますが、数学の出題傾向は共通テストを意識した「読解力・思考力重視」へと劇的に変化しています。

昨年度(令和7年度)の「梨の糖度」などのユニークな問題に続き、今年度(令和8年度)の入試でもその傾向は色濃く出ています。

 

「自動車のブレーキと制動距離(y=ax2 の利用)」や、「栃木県内6地点の平均気温(箱ひげ図とヒストグラム)」など、実生活×理科をテーマとした問題が出題されました。

文章量が多いのはもちろんですが、一見すると理科のテストのように錯覚してしまう問題が、ここ数年のトレンドになっています。

 

さらには計算力だけではなく、長い文章や会話文から必要な情報を読み取る力が合否を分けるカギになっています。

ここで「うわ、文章長くてめんどくさい」と逃げてしまう「文章題アレルギー」のままでは、特に、倍率が2倍を超えることもある宇都宮エリアをはじめとした県内の人気校での合格を掴み取ることは困難です。

 

 

4【国・理・社】「解きやすい」からこそ落とせない!安定得点を狙う3教科の攻略法

国語・理科・社会の3教科は、数学や英語ほど極端な出題傾向の偏りはなく、全国的に見ても比較的オーソドックスで解きやすい問題構成となっています。

しかし、だからといって「暗記だけでいける」「後回しでいいや」という油断は禁物です。

 

【国語】例年通りの構成。差がつくのは「自分の言葉で補う力」

小説、論説文、古文、会話・対話文、作文という形式は毎年おなじみです。

しかし、本文をただ抜き出すだけでなく、「登場人物の心情」や「筆者の考え」を自分の言葉で補って説明する記述問題で大きく差がつきます。

日頃から「つまりどういうこと?」と要約する練習をしておきましょう。

 

また、最後に待ち受ける作文は、指定字数が「200字以上240字以内」と全国的に見ても多いのが特徴です。

ここで時間を取られすぎると、国語全体を解き切ることができません。

こちらは、与えられたテーマに沿って「10分以内に200字以上の作文を書き上げる」練習を徹底しておきましょう。

 

【理科】4分野バランス型。実験結果を「言葉で説明する」練習を

今年度一番点数が高かったのが理科でした。学年・分野(物理・化学・生物・地学)を問わず偏りなく出題されます。

単なる用語暗記ではなく、「なぜその結果になったのか」という原理・法則の理解や、日常生活と関連づけて考える力が求められます。

実験や観察のデータを分析し、論理的に解釈する演習をバランスよく積みましょう。

 

また、試験の特性上、後に出てくる問題ほど難しくなるという傾向がありますが、大問8の部分正答率を見てみると、(1)85.3%、(2)95.6%、(3)58.6%、(4)89.2%と非常に高いことがわかります。

問題数が多いですが、最後まで諦めずに解き続けることが重要です。

 

 

5【社会】図表の読み取りと「多角的な論述」が必須

特に地理では大量の図表やデータが出題され、それを正確に読み解く力が求められます。

さらに全分野を通して、社会的な出来事を多角的(いろいろな視点)に考察して記述する論述問題が登場します。

 

ここで注目したいのが記述式問題の正答率です。

大問1-5を見ると、完答(満点)できたのは36.7%ですが、部分点をもらえた割合は83.5%と大きく伸びています。

つまり、記述式において「1点でも多く点数を獲得しようとする姿勢」が非常に重要であることがわかります。

 

ただの一問一答で終わらせず、ワークなどを使いながら「自分の言葉で多面的に説明する練習」を徹底しておきましょう。

 

 

6アレルギーへの処方箋は「文章を数式に翻訳する練習」と「英語のスタミナ作り」

「そんなに難しいなら、早くハイレベルな応用問題集をやらせなきゃ!」

そう焦ってしまうかもしれませんが、今からでも十分に対策ができます。わざわざ新しい問題集に手を出す必要はありません。

 

実は、どんなに長くて難しい実生活×理科がテーマの数学でも、覆いかぶさっている長文の皮を剥がせば、中身は「中1・中2レベルの簡単な関数やデータの活用」に過ぎません。

以下のステップで対策を進めましょう。

 

基礎固め: まずは、基本的な解き方をしっかりと身につけること。手元にあるワークを何周も解いて、わからない問題をなくしていきましょう。

翻訳作業: 次に取り組むのが「この長文の裏に、知っている公式のどれが隠れているかな?」という『翻訳作業』です。今手元にある基礎ワークを使って、文章から条件を抜き出して数式を作る練習を徹底してみましょう。

実戦演習: その土台ができたら最後の仕上げです。過去問や模擬テストを使って、さまざまな問題にチャレンジしていきましょう。

 

はじめは一人で取り組むのが難しいお子様もいるかもしれません。ぜひ、『翻訳作業』の面白さに気づかせてあげる声かけをご家庭でも行っていただきたいです。

 

そして、圧倒的な語数に立ち向かう「英語」の処方箋は、日々のスタミナ作りです。

単語の暗記だけで満足せず、手持ちのワークや教科書、模擬テストなどの長文を、まずは自分で辞書などを使いながら全訳してみましょう。

 

それができたら次は、「時間を測って読む」「質問の答えになりそうな部分だけを素早く探し出す」練習へとステップアップをします。

毎日少しずつ続けることが、時間内に読み切るための最大の近道になります。

 

「文章題アレルギー」や「長文への苦手意識」を克服し、見た目に騙されず本質を見抜く力を、私たちも授業を通して全力で鍛え上げます。

一緒に最高の合格を創り出しましょう!

勉強が苦手な子も歓迎!

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