突然ですが問題です。こちらの国旗はどこの国のものでしょうか。

正解はイギリスです。では、続いてこちらの国旗を見てみましょう。

こちらはオーストラリアの国旗です。お気づきでしょうか。
左上に、イギリスの国旗がそのまま描かれていますよね。
実は今年の福島県の社会では、イギリスの国旗とオーストラリアの国旗を見て、世界の歴史的な繋がりを考える問題が出題されました。
1社会-国旗に示された背景
両国の国旗が似ているのには、明確な理由があります。
それは、かつてオーストラリアがイギリスの植民地であったためです。
この歴史的な背景があるからこそ、遠く離れたオーストラリアでも、公用語として「英語」が話されているんですね。
ちなみに、イギリス国旗がデザインに使われているのはオーストラリアだけではありません。
実は、オセアニア州では他にも5つの国でイギリスの国旗があしらわれており、歴史的な繋がりの深さや友好関係の象徴になっています。
どんな国旗のデザインにも、必ず「そうなるに至った意味」が隠されています。
社会というと、「ひたすら地名や歴史の用語を暗記する科目」と思われがちです。
ですが今年の入試問題は、知識の量よりも、こういった目の前にある情報の「なぜ?」を探る力が求められているのです。
まずは社会を紹介しましたが、ほかにも大切なことを教えてくれる問題が多数出題されました。
2英語-カラーバス効果
「カラーバス効果-the color bath effect」という言葉を耳にしたことはありますか。
これは、心理学用語の一つで、「意識している特定の色や情報が自然と目に飛び込んでくる現象」のことを指します。
今年の英語では、これが長文のテーマになりました。では、ここで問題を見てみましょう。
(5)the color bath effect の働きとして本文の内容に合っているものを、ア〜エの中から1つ選びなさい。
ア You can see the information about your favorite color on the internet more easily than from books.
イ Even if you don’t have a goal, you can decide one someday thanks to the color bath effect.
ウ If you try to think more about something, you can catch more information about it.
エ Everyone starts wearing colorful clothes that are introduced on TV or in comic books.
いかがでしょうか。
「カラーバス効果だから、色が関係あるはず!」と、選択肢の中に「color」や「colorful」という単語が含まれている「ア」や「エ」にどうしても注目してしまいがちです。
実はこれもカラーバス効果!
しかしカラーバス効果とは、「朝のテレビでラッキーカラーが赤だと聞くと、赤いものを探し始める」「新しい靴を買いたいとき、他人の靴がたくさん目に入るようになる」という、色に限った話ではありません。
「意識したもの(靴や目標など)の情報が自然と集まる」という脳の仕組みのことをいうので、「ウ(何かについてもっと考えようとすると、それに関する情報をより多くキャッチできる)」が正解となります。
英語を解きつつも、心理学についても学べる一問でした。
3理科-驚異の10択問題
さらに面白いのが、理科の選択問題の多さです。
なんと41問中24問が選択問題となり、全体の5割を超えています。
「答えを選べばいいなら解きやすそう!」と一見感じますが、ふたを開けてみると6〜8択がズラリと並び、全国的にも珍しい「10択問題」も出題されています。
ここまで選択肢が多いと、勘で正解することは到底難しいですよね。
たとえば、「葉以外からの蒸散による水位の変化は、光を当てたときの方が大きい」という考察を確かめるために、比較する枝の組み合わせを選ぶ10択問題が出ました。
これは知識の暗記ではなく、「知りたいこと以外の条件をすべて同じにするにはどうすればいい?」と、対照実験の条件を整理して考察する力を問う、まさに論理パズルのような良問でした。
10択と聞くと「うちの子には難しすぎるんじゃ……」とびっくりしてしまうかもしれませんが、実はこの問題、正答率を見てみると78.4%と多くのお子さんがしっかり解けているんです。
なぜなら、問われているのは難しい専門知識ではなく、「条件を整理して順序立てて考える」というシンプルなルールだからです。
見た目の選択肢の多さに圧倒されず、落ち着いてパズルのように条件を整理すれば、必ず正解にたどり着ける。
「用語の暗記」から一歩踏み出して、こうした「考えるプロセス」を楽しめるようになると、理科のテストは単なる知識の確認から、ワクワクする謎解きゲームに変わっていくでしょう!
4数学-用語の理解がカギ
「数学の勉強で大切なことはなんですか?」と問われたとき、多くの方は「ひたすら計算を解くこと!」と答えるかもしれません。
ですが今年の福島県の数学は、計算力よりも「言葉(用語)の意味を正しく理解しているか」を問う出題が目を引きました。
たとえば、今年出題されたこちらの問題。
絶対値が2以下である整数は全部で何個あるか。
実はこの問題、正答率が49.7%と見事に半分を切っていたんです。
計算自体は一切必要ないのになぜ?と思ってしまいますよね。
ポイントは、問題文に隠された「絶対値」「以下」「整数」の言葉です。
「絶対値ってなんだっけ?」「以下って2を含むんだっけ?」「0は整数に入る?」
この3つの用語の意味を正確に知っていれば、「-2, -1, 0, 1, 2」の5個だとすぐに正解を導き出せます。
複雑な計算ではなく、言葉の意味さえ分かっていれば確実に得点できるチャンス問題なのです。
5まとめ
社会、英語、理科、数学の問題を1問ずつ見ていきました。
国旗や心理学用語、10択問題や用語の理解。
今年の福島県の問題に共通しているのは、表面的な見た目や、知っている単語だけにパッと飛びつかず、一度立ち止まって『なぜ?』『本当はどういうこと?』と考える姿勢を求めている点です。
今回の英語の長文にあった「カラーバス効果」のように、ご家庭でも「なぜ?」と意識するだけで、子どもたちの目に映る景色は変わり、日常がそのまま「入試対策」へときっと変わっていくはずです。
記事を読んで気になったら、お気軽にお問合せください。
4日間の無料体験入塾、随時受付中。学習相談・教室見学だけでもお気軽に。
-
授業料0円
-
教材費0円
-
学習相談つき