「新学年になってから、家で全然勉強しなくなってしまって…」
この時期、保護者の方からよくいただくご相談です。
4月は新しい環境への緊張感もあり、子どもたちなりに頑張っています。
ですが、5月〜6月頃になると、少しずつ疲れが見え始めます。
クラス替え、新しい先生、新しい友達。特に小学生から中学生になった子は、部活も始まり、生活リズムも学習内容も大きく変わります。
そのため、この時期は“やる気がなくなった”というより、「頑張り続けるエネルギーが切れやすい時期」とも言えます。
1「やる気がない」と決めつけない
保護者から見ると、
・ 宿題を後回しにする
・ダラダラしている
・ゲームや動画ばかり見ている
・ 声をかけても動かない
そんな姿が気になることも多いと思います。
ですが、子どもの行動には必ず理由があります。
例えば、
・ 学校で気を張りすぎて疲れている
・“できない”感覚が増えて自信をなくしている
・何から始めればいいか分からない
こうした状態の時、子どもは“動けなくなる”ことがあります。
特に真面目な子ほど、外で頑張りすぎて家で力が抜けてしまうケースも少なくありません。
だからこそまず大切なのは、「叱ること」より「今どんな状態なのか」を見てあげることだと感じています。
2この時期に必要なのは「管理」より「伴走」
勉強しない姿を見ると、つい「早くやりなさい」「いつまでダラダラしてるの」と言いたくなることもあります。
もちろん、声かけ自体が悪いわけではありません。
ただ、指示や注意だけが続くと、子どもは“自分で考えて動く”よりも、「言われたからやる」「怒られるからやる」という受け身の状態になりやすくなります。
大切なのは、“やらせる”ことではなく、「どうすれば自分から動きやすくなるか」を一緒に考えていくことです。
3「どうしたらできそう?」という関わり方
例えば「なんでやらないの?」 ではなく、
「今日はどこからなら始められそう?」
「何分くらいならできそう?」
「先に宿題とお風呂、どっちにする?」
と、少し聞き方を変えるだけでも、子どもの反応が変わることがあります。
人は、「自分で決めたこと」の方が行動しやすくなります。
小さなことでも、自分で考えて決める経験を積み重ねることで、
少しずつ“自分で動く力”が育っていきます。
4「できていないこと」より「できていること」
この時期は特に、“できていない部分”ばかりに目が向きやすくなります。
ですが、
・ 学校は休まず行けている
・宿題は提出できている
・昨日より少し早く机に向かえた
そんな小さな変化や行動を認めることも、とても大切です。
ここで大事なのは、ただ褒めることではありません。
「見ているよ」・「気づいているよ」と伝わる関わり方です。
子どもは、自分の変化に気づいてもらえることで、少しずつ自信を取り戻していきます。
新学年のこの時期は、多くの子どもたちが“見えない疲れ”を抱えています。
だからこそ「もっと頑張らせる」よりも、“安心して続けられる環境を整える”ことが大切だと感じています。
成績は一気に変わるものではありません。
小さな習慣、小さな成功体験、小さな積み重ね。
それが少しずつ、子どもの「自分でやってみよう」という力につながっていくのだと思います。
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