1「また言ってしまった…」そんな瞬間ありませんか?
夕食が終わり、子どもがスマホを触っている。 宿題は? 明日テストじゃなかったっけ?
そう思った瞬間、口をついて出てしまう言葉があります。
「勉強しなさい!」
言った後に、なんとなく後味が悪い。
子どもは「はーい」と言いながらも、結局部屋にこもってスマホをやめない。そんなやりとりが、毎日のように続いている…。
そう感じているお父さん、お母さん、実はとても多いんです。
教室長として日々保護者の方とお話ししていると、「どう声をかけたらいいのかわからない」という悩みを本当によく耳にします。
今日はその悩みに、お答えしたいと思います。
2なぜ「勉強しなさい!」は効かないのか
結論から言うと、「勉強しなさい」という言葉は、子どもの”やる気”を外から強制しようとするアプローチです。
心理学の世界では、人のやる気には大きく2種類あると言われています。
- 外発的動機づけ:ご褒美や罰など、外からの力で動く
- 内発的動機づけ:「やりたい」「知りたい」という自分の内側から湧く力
「勉強しなさい」は典型的な外発的動機づけです。
短期的には動くことがあっても、言われなくなった瞬間に止まります。
受験本番という、最も親が口出しできない場面で力を発揮するのは、内側から湧くやる気だけです。
さらに厄介なのは、強制された経験が積み重なると、子ども自身が「勉強は誰かにやらされるもの」と思い込んでしまう点です。
これは、長い目で見ると非常にもったいないことです。
3では、どうすればいいのか
「じゃあ何も言わずに見ていればいいの?」と思われるかもしれません。
そうではありません。大切なのは、声がけの”方向”を変えることです。
❶「結果」ではなく「プロセス」に注目する
避けたい声がけ
「テスト何点だった?」
「もっと勉強しないとダメだよ」
「〇〇さんは毎日やってるって聞いたよ」
試してほしい声がけ
「今回、どこを頑張って勉強したかな?」
「昨日、遅くまでやってたね。頑張ってること見てたよ」
「あなたが決めたことを応援してるからね」
点数や順位への言及は、子どもを「評価される存在」として位置づけてしまいます。それよりも、取り組む姿勢そのものに気づいてあげる一言が、子どもの自己肯定感を育てます。
❷「どこでつまずいているか」を一緒に考える
子どもが勉強しない理由の多くは、「サボっている」のではなく「どこから手をつければいいかわからない」ことです。
「何が難しい?」「どの教科が一番しんどい?」と、問い詰めるのではなく純粋に聞いてみてください。
うまく答えられなくても問題はありません。
その質問を投げかけること自体が、子どもに「自分の状態を考える」習慣をつけることにつながります。
❸ 環境を整えることが、大人の最大の仕事
やる気は「意志の力」だけで生まれるものではありません。環境が整っていると、人は自然と動き出します。
- ・テレビがついているリビングより、静かな学習スペース
- ・スマホが手の届く場所より、別の部屋に置く習慣
- ・「勉強しなさい」という圧より、「今日どこまでやる?」という対話
小さな環境の工夫が、大きな変化につながります。
4「やる気を出すきっかけ」は、子どもの中にある
保護者の方からよく「うちの子、何をしたらやる気が出るのかかわからなくて」という言葉を聞きます。
でも実は、やる気が出る言葉を探すのではなく、やる気が出やすい状態をつくることが大切です。
やる気があるから行動するのではなく、「行動するからやる気が出る」などと言われたり、
人は誰でも、「認められた」「自分で決めた」「少しできた」という経験が積み重なると、自然と前に進もうとします。
保護者様の役割は、その小さな経験を見逃さず、言葉にして返してあげることです。
「昨日より10分長く勉強できてたね」
そのひと言が、子どもにとって何より大きな燃料になることがあります。
5最後に、一番大切なことをお伝えします
声がけを変えても、すぐには結果が出ないかもしれません。
でも、関係性が変わると、子どもは少しずつ変わります。
わたしたちも日々、試行錯誤しながらお子さんたちと向き合っていますので、保護者様が焦る気持ちはよくわかります。
でも、「勉強しなさい」を飲み込んで、「今日どうだった?」と聞いてみるところから始めてみてください。
もし「うちの子の場合はどう声をかければいいか」「そもそも勉強の習慣がまったくついていない」という場合は、ぜひお気軽にベスト個別の教室にご相談ください。
お子さんの状況を一緒に整理しながら、家庭での関わり方も含めてアドバイスさせていただきます。
記事を読んで気になったら、お気軽にお問合せください。
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