「国語ってどうやって勉強するの?」
教室にいると、生徒さんや保護者さまからよくこんな声をいただきます。
確かに、国語の勉強って具体的に何をすればいいのかわからないですよね。
今回のコラムは令和5~7年度の入試問題をもとに、国語の入試問題を紐解いていきつつ、国語の勉強方法をお伝えしていきます!
1国語の入試問題の中身ってどんな感じ?
実際の入試問題はコチラ
令和8年度までの問題構成は以下の通りです。
・大問:5問(小説、漢字・語彙・文法、論説文、古文、作文)、小問:25問
・平均点は57〜63点台で推移し、年度ごとの難易度差が大きい。
特に論説文の出来が平均点を左右している可能性が高い
・記述(57点)+作文(12点)=記述重視型
選択:43点/記述:57点で記述の比重が高い。作文の配点が高く、合否に直結しやすい
・小問数が少ない分、1問あたりの重みが大きい
小説、論説文の問題が出題されるのは勿論のこと、漢字や語彙の問題、文法、古文の問題も出題されるため、国語の知識を身に着けておくことも必要になります。
2小説と論説文の問題は難しいの?
国語の長文問題は2つ、小説と論説文の問題が出題されます。
小説問題は、題材も中高生がイメージしやすい内容が選ばれ、かなり読みやすい問題になっているように感じました。
その一方で記述問題は難易度が高いイメージがあります。
30字以上の記述が求められる設問では正答率が低くなりやすく、「なんとなく分かる」状態から「言葉で正確に表現する力」への壁がはっきりと現れています。
つまり、小説は得点源になりやすい分野である一方で、記述対応の完成度によって差がつく分野でもあります。
内容理解にとどまらず、「根拠をもとに簡潔に書く力」を意識する必要があります。
論説文は、聞かれている内容はオーソドックスなものです。
しかし、本文の内容が経済や社会に関するテーマが扱われることもあり、読み慣れていない生徒さんにとっては文章の内容理解に時間がかかる傾向があります。
特に記述問題の難易度が高く、正答率が大きく下がりやすいのが特徴です。
「何を聞かれているか」はシンプルでも、「どう答えるか」で差がつく構造になっており、結果としてこの大問の出来がそのまま得点差につながります。
実際、論説文の記述正答率が低い年ほど、全体の平均点も下がる傾向が見られます。
このことから、論説文対策の本質は、設問のテクニックだけではなく、「抽象的な内容を正確に読み取る力」と「要点を整理して表現する力」を養うことにあります。
様々なテーマの文章に触れながら、内容を自分の言葉で説明する練習を積み重ねることが、安定した得点への近道と言えるでしょう。
3国語の勉強は結局何をすればいいの?
長文の問題が難しいことをお伝えしたうえで、結局国語ができるようになるためには何をすれば良いのでしょうか?今回は4つお話します。
①本を読む
「国語ができるようになるためには本を読みましょう!」と言われたことはありませんか?
実際本を読むことは国語ができるようになるための方法として非常に大きいです。
なぜなら、
・長い文章を読む
・漢字や言葉をたくさん知ることが出来る
・情景描写や心情描写を知ることが出来る
これだけで、小説文や論説文をまず「読む」ということのハードルが非常に低くなります。
実際、どんな本を読めばいいのかということについては、なんでも良いです!
今見ているドラマや映画の原作になっているもの、短編集、アニメやゲームのノベライズ、ライトノベル、もちろん純文学や海外文学、古典など、興味のあるものを手に取って読んでみてください!
②人と話す
「人と話すだけ?」と思われるかもしれませんが、これが「文章をつくる」ことの練習になります。
普段皆さんは「はい」「いいえ」だけで会話をしているわけではありません。
「いつ」「だれが」「何を」「どうした」などといった具体的な会話の内容を意識せずに話していませんか?
「はい」「いいえ」ではなく具体的に話をする機会をたくさん作ることによって自然と「文章を作る練習」のアウトプットができるようになります。
③漢字
「漢字って問題たくさん出ないじゃん!」と思っていませんか?
実際、埼玉県立入試の漢字の読み書きの問題は10点分、全体の約1割の問題が漢字の問題です。
中3生までに習った内容が試験範囲になるので、漢字の問題に出題される漢字は、一度は教科書の中で見たことのある問題なんです!
また国語だけではなくどの教科の問題でも、少なくとも「漢字が読めること」はとても重要になります。
漢字はとにかく数が多いので、今の学年で習っている漢字は今のうちに読める・書けるようにしておきましょう!
④長文演習をする
国語の長文問題は常に「初めまして」の問題を解くことになります。どんな文章が出るかは誰もわかりません。
ただ、聞かれることはある程度決まっています。
「なぜ?」と理由を聞かれたり、「筆者が言いたいことは?」と要点を聞かれたり、主人公の気持ちを聞かれることもあります。
問題を解くためのコツは、どんな文章でも同じものを使うことが出来るので、そのコツをつかむためにも長文の問題を演習することは国語ができるようになるための大きなポイントになります。
4マークシート形式になったときに考えられること
令和9年度の入試から、埼玉県の入試は大きな変更があります。
中でも最も大きい変化は、筆記試験がマークシート形式になることでしょう。
また、国語の入試問題は作文の問題が廃止されることになります。
今年度までの入試問題における記述問題の点数は57点分、作文の配点は12点だったので、約70点分の問題に変化が生じることになります。
マークシート形式になったときにどんなことが考えられるでしょうか?
①平均点の変化
マークシート形式に限らず、入試問題が変更された最初の年の平均点は大きく変動します。
かなり高くなるケースもあれば、かなり低くなるケースもあります。
平均点が高くなる場合、多くの生徒さんが正解する問題が増えるということになるので、普段できる問題を落とさないことが非常に重要になってきます。
逆に平均点が低くなる場合は、問題文や構成がかなり難しくなっている可能性が非常に高いので、漢字や文法など知識問題を確実に点数にする必要があります。
マークシート形式に注目した場合、平均点は高くなりやすいのではないかと言われています。
特に、記述問題や作文が全体の7割を占めていた埼玉県の入試の場合、記述問題だったところが4択や5択の選択問題になるので、4分の1や5分の1で正解することができるようになります。
そうすることで全体の正答率が高くなるのではないかと考えられます。
②選択肢の長文化
長い選択肢は文章が読みにくいうえに、きちんと理解できないと正解にたどりつけません。
マークシート形式になった場合、従来よりも選択肢の文章が長くなる可能性は十分に考えられます。
実際、マークシート形式を採用している東京都や神奈川県の入試問題の選択肢も非常に長く、読みにくいものになっています。
まずは、文章を正確に、速く読むための訓練が必要になってきそうです。
5まとめ
というわけで、今回は国語の入試問題についてお話してきました。
埼玉県の国語の問題はとても難しい!というわけではありません。
きちんと準備をすれば、解ける問題ばかりです。
その準備とは
・まずは文章を「読む」力を身に着ける
・文章を正しく「理解する」力を身に着ける
・文章を正しく「つくる」力を身に着ける
この3つです。
もちろん、それだけでは良い点数にはならないので、漢字や文法、言葉の意味など知識の部分もしっかりと身に着けていくことも大切です!
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