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2020.01.21

日本の子どもの読解力が大急落! 求められるのは大人の意識改革か

いよいよ今年はオリンピックYear! 開催まで200日を切りましたね。東北でも、福島県のあづま球場で野球とソフトボールの競技が開催されます! きっとたくさんのワクワクが待っていることでしょう!!

 

さて、オリンピック・パラリンピック開催ムードが盛り上がっているさなか、実はこんなお話も。昨年度末に衝撃のデータがPISA(OECD(経済協力開発機構)加盟国を中心に3年ごとに実施される15歳児の学習到達度調査)から発表されました。今回はその一部をお伝えします。

 

 

 

 

◎日本の15歳の読解力が15位まで転落

3年ごとに行われる世界的な学習到達度調査で2018年調査の結果、なんと日本の15歳の読解力が15位まで転落。これだけを見ると「最近の子どもは本を読まないから」という意見が出てくるのですが、どうやら原因はそう単純ではないようです。その原因の一つに、諸外国の使用テキストが「いわゆる紙の教科書」から「デジタル教科書」に変更されていることが関係していることが挙げられるかもしれません。(デジタル教科書とは、オンライン上の多様な形式を用いたテキストなどです)

 

 

◎現在の諸外国との差

では、諸外国の状況は実際どのようになっているのでしょうか。その一部をご紹介します。

 

アメリカでは州ごとに差はあるものの、メイン州ではすでに中高生に1人につき1台のノートPCが支給されており、一部の州ではデジタル教科書が配備されています。他にも教育先進国は、宿題管理アプリを導入し、本人・学校・家庭で共有できるようにしたり、テストの点数・出席状況・宿題の提出率等のデータを一元管理し、学年が変わっても生徒の情報が一目瞭然という状態を実現している国もあります。教育先進国はデジタル教科書への移行が早く、日本は正直遅れを取っているというのが現状です。

 

 

◎日本人のゲーム時間は長い!

さらに衝撃的だったのは、日本は学校の授業におけるデジタル機器の利用時間が短く、OECD加盟国中最下位だったにもかかわらず、ネット上でのチャットやゲームを利用する時間が多い生徒の割合が高いのです。しかもその増加の程度が著しいということ。

 

つまり、日本はデジタル機器に触れる時間は増加しているものの、学校ではほとんどデジタルでの授業体験がないため正しい情報をネット上のデータから探し出すことができないのだそうです……。 もしかしたら心当たりのある保護者様もいらっしゃるのではないでしょうか? 悲しいことに、これが今の日本の現状のようです。

 

◎2020年 教育5か年計画始動!

この結果が出る前から、学校での学習方法の課題は認識されており、教育とテクノロジーを掛け合わせた「未来の教室」を国は推し進めてきました。文部科学省は今回のPISAの結果を受けて、12月19日に令和時代のスタンダードとしての1人1台端末環境「GIGAスクール構想」を発表しました。

 

文部科学大臣は「この新たな教育の技術革新は、多様な子供たちを誰一人取り残すことのない公正に個別最適化された学びや、創造性を育む学びにも寄与するものであり、特別な支援が必要な子供たちの 可能性も大きく広げるものです。(中略)忘れてはならないことは、ICT 環境の整備は手段であり目的ではないということです。子供たちが変化を前向きに受け止め、豊かな創造性を備え、持続可能な社会の創り手として、予測不可能な未来社会を自立的に生き、社会の形成に参画するための資質・能力を一層確実に育成していくことが必要です。その際、子供たちが ICT を適切・安全に使いこなすことができるようネットリテラシーなどの情報活用能力を育成していくことも重要です」とメッセージを出しました。

 

簡潔に言いますと、「一人ひとりにもっと最適な指導ができるよう環境を整備していくことで、学年を越えた学習も可能になる。しかしながら、1人1台端末環境がゴールではなく、その環境を活用しながら子どもたちが自立して社会で生きる力を育むことが目的」ということですね。 目標は令和5年度までに、児童生徒1人1台コンピュータを小中全学年で達成実現すること。教師の在り方や果たすべき役割、指導体制の体系化など様々な問題はありますが、新しい時代に向けた変化はすぐ目の前まで来ています。

 

 

◎まとめ

「ゆとり教育」の終了から大きく日本の教育は変わってきました。先生が一方的に教える一斉授業から、生徒が参加するアクティブラーニングへの転換。暗記型ではなく記述型への試験変更……。

 

今までの「当たり前」が既に当たり前ではなくなっています。 2020年から本格的に始まる教育改革は、誰も経験したことのない未知の世界の改革。しかし、世界ではこの「1人1台コンピュータ」の学習が、すでに「当たり前」なのです。私たち大人ができることは知識をアップデートし、子どもたちと一緒にまったく新しい社会を一緒に歩んでいくことなのかもしれません。2020年、オリンピック・パラリンピックを含めたくさんのワクワクをぜひ楽しみながら過ごしていけたらいいですね。