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栃木県公立高校入試のポイント
このコラムでは栃木県の公立高校入試についてまとめていきます。
試験は2回
栃木県の公立高校の主な入試は2回あります。特色選抜と一般選抜です。
現在特色選抜は2月上旬、一般選抜は3月上旬に行われていますが、令和9年度の入試(令和9年の2月・3月に試験がある入試)からは一本化される予定です。
特色選抜の選抜方法
特色選抜はいわゆる自己推薦入試です。面接と、作文・小論文・学校独自検査のいずれか1つが必ず行われます。「個人面接」と「作文」という組み合わせの学校が多く、進学校ほど小論文の割合も増えます。独自検査を行う高校は2校(宇都宮東高校・栃木高校)のみです。
選抜方法の一覧はこちらからご覧ください。
リンク:入学者選抜の方法など(教育委員会)
高校ごとに資格要件がありますが、内容は抽象的なものです。「強い学習意欲」「リーダーシップ」「部活動の実績」などです。評定合計〇点以上、や、部活動の県大会以上の実績、といった具体的な基準は示されていません。
学校からの推薦なども必要ないため、出願自体は誰でもできる選抜となっています。
募集定員割合は上限30%で高校、学科ごとに異なります(スポーツ科のみ50%です)。
各高校のアドミッションポリシー(入学者の受け入れに関する方針)や資格要件などは高校のHPから確認することができます。
ここでは普通科系と実業科系から1校ずつ紹介します。
宇都宮中央高校 |
宇都宮工業高校 |
|
定員 |
10% |
30% |
アドミッション ポリシー |
知的好奇心・探究心が旺盛で行動力がある 他者と協力しながら学校行事などに主体的に参加する 自ら進んで勉学に励み、進路目標の実現に粘り強く取り組む |
ものづくり・最先端技術に興味関心があり、専門性を高める学習に意欲的に取り組む 生徒会活動、部活動などに積極的に取り組む |
資格要件 |
①②のいずれか ①中学校における特別活動や社会活動などで、客観的に極めて高く評価される実績がある。入学後も継続する意思がある ②中学校の文化活動やスポーツ活動で客観的に極めて高く評価される実績がある。入学後も継続する意思がある |
①②いずれか ①数学・理科が得意で工業技術者を目指して意欲的に学習する ②スポーツ活動、文化活動、生徒会活動などで顕著な実績を上げ、入学後も積極的に活動する |
評定 |
135点 |
・135点 ・数理のみの合計30点 |
面接 |
個人面接 段階評価 |
個人面接 段階評価 |
課題 |
小論文 段階評価 |
作文 段階評価 |
宇都宮中央高校では、高校卒業後に進学する生徒さんが多いです。アドミッションポリシーでも学習面を重視していることがわかります。そのため学力検査中心である一般選抜での募集枠が大きく、特別活動や部活動に特化した特色選抜の枠は小さいですね。
一方宇都宮工業高校では、高校卒業後に就職という形で社会に出て活躍する生徒さんを育みたいと考えているので、主体的に学習等に取り組むかどうかを重視しています。そのため志願理由書や面接といった「やる気」も評価しやすい特色選抜の募集枠が30%と大きくなっています。
明記はされていませんが、特色選抜では調査書が重視されるといわれています。中学校で学習に意欲的に取り組み、調査書の点数が良い生徒さんを多く合格させたいこともありそうです。
特色選抜を受験する場合はメリット、デメリットを確認しておきましょう。
メリットは、本命の高校を2回受験できることです。チャンスが増えることはもちろんですが、試験を受けるたびに成長できるからです。もし特色選抜で何か失敗してしまっても、2回目は少し緊張も和らぎ、同じ失敗はしにくくなるでしょう。
特色選抜を受験するデメリットとしては、準備のために一般選抜の勉強時間が削られることがあります。受験前後にそわそわして勉強に集中できなくなる生徒さんもいるので、本番は一般選抜であることを前提にしましょう。
一般選抜の選抜方法
一般選抜は入試当日の5教科の試験である「学力検査」の点数と、3年間の中学校の評定である「調査書」の点数で合否が決まります。
学力検査の満点は100点×5教科=500点です。
調査書の評定の満点は5点×9教科×3年間=135点です。
そのまま足すと635点満点ですが、高校・学科ごとに決められている比重に調整します。
学力検査:調査書の配点比重は9:1・8:2・7:3・6:4・5:5のいずれかです。また、普通科の高校は学力検査の比重が大きく、工業高校や農業高校などの実業系の高校は調査書の比重が大きい傾向にあります。
リンク:入学者選抜の方法など(教育委員会)
※特色選抜の項目の資料と同じものです
たとえば宇都宮清陵高校は8:2なので、学力検査を800点、調査書を200点に調整するとわかりやすいです。
学力検査は800点に合わせるため1.6倍、調査書は135点を200点に合わせるため約1.5倍にします。
1.6倍と1.5倍なので、学力検査の1点と評定の1点が同じくらいの重さということになります。
栃木工業高校は6:4なので、学力検査を600点、調査書を400点に調整します。
学力検査は1.2倍、調査書は約3倍ですね。
そうすると評定の1点が学力検査2.5点分の重さになります。
その他
上記以外の特徴では以下のようなことがあげられます
・願書を提出して倍率が発表された後、「出願先変更期間」があります。
・インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスに感染した場合などに追試験を受けることができます。
さいごに
公立高校の入試についてイメージできたでしょうか。ぜひ志望校の募集要項については読んでみてくださいね。
何かご相談などありましたらお気軽にベスト個別にご連絡ください
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