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2020.06.17

安積はなんで「アサカ」なの? 地名から好奇心を広げよう!

みなさんがお住まいの、その地域。そこに付けられた地名の由来ってご存知ですか?

 

地名があることで、私たちはとても助けられていますよね。もし地名がなかったら、自分が住んでいる場所を伝えるのもひと苦労ですし、お友だちの家にお手紙を送ることもムズカシイ気がします。

 

そんなふうに私たちのすぐ近くにある地名ですが、調べてみると、思いがけずおもしろいことを発見できることも。

ここでためしに、私が住む福島県郡山市から由来を調べてみましょう。歴史や地理がかかわってくるので、社会科好きのみなさんには特にオススメですよ!

 


【もくじ】

安積の由来

阿尺と安積

アサクじゃなくてアサカ?

郡山という地名にも共通点

好奇心の輪を広げよう


 

 

安積の由来

 

さて、先週6月10日はいっしょに安積疏水(あさかそすい)の振り返りをしましたね。安積疏水にささえられて大きく発展した現在の郡山市は、新幹線や高速道路もはしり、陸の港とよばれるまでになりました。(安積疏水(郡山市)の歴史から学ぶ希望!

 

安積という地名をひもとこうとすると、まずは郡山市にある安積国造神社(あさかくにつこじんじゃ)が思いつきます。ここで祭られている神さまは、五穀豊穣や安全祈願、商売繁盛などのありがたい神さまたちです。
安積国開祖の宗廟 安積国造神社

(最終閲覧日:2020年6月17日)

 

こちらの由緒を見ると、始まりは135年ころ。いま2020年ですから、1800年以上もまえですね。比止禰命(ひとねのみこと)が阿尺国造(あさかのくにのみやつこ)に任じられ、阿尺国を開きました。この阿尺こそが現在の安積の由来だといわれています。

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阿尺と安積

 

でも阿尺と安積では、同じアサカでも漢字が違いますよね。
ほかにも歴史を追っていくと、途中で漢字が変わっているものをよく見かけます。たとえば无耶志国(むざしのくに)が武蔵国になったり、木国(きのくに)が紀伊国になったり。これには奈良時代のあるルールが影響しているのではないかと思われます。

 

それは713年に出た好字二字令と呼ばれるルール。簡単にいうと「良い漢字を2文字えらんで地名にしようね」というものです。奈良時代といえば唐(とう。現在の中国)が強い力を持っていました。その唐の首都が長安、漢字2文字なので、真似しようとしたのかも知れません。

 

だれかが一生懸命に「ありがくて、おめでたい字を当てよう」「みんなが親しめる漢字にしよう」と考えて安積という字を選んだ―そんなふう想像すると、ちょっとうれしくなりませんか?
「安」からは安心や平和をイメージできますし、「積」はみんなでしあわせを積みかさねていこうという気持ちになれます。禾(のぎへん)は稲作にもかかわるので、安積疏水で発展した農業、安積国造神社で祭られている豊作の神さまにもつなげていけそうですよね。

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アサクじゃなくてアサカ?

 

ここでもうひとつ問題です。
責はサクと読めるので、安積と書いてアサクならなんとなく分かりますが、なんでアサカなんでしょう? ほかにも漢字の地名って、私たちが知っている読み方と違うことがよくありますよね。

 

実はこれも好字二字令の影響ではないかといわれています。どうしても良い漢字を当てたくて、つい本来とはちょっと違う読み方をするものも選んでしまった地域がたくさんあったんですね。
でもそんな違いにもちゃんと法則があって、本居宣長が『地名字音転用例』でまとめてくれています。本居宣長というと『古事記伝』が有名ですが、ほかにもいろいろな研究をしていたんです。

 

たとえばになってしまった地名は、ほかにもあります。
博(は)→博多区(はたく)※九州地方、福岡県の地名
作(さ)→美作市(みまさし)※中国地方、岡山県の地名

 

こうして法則を見つけ、同じような仲間を探していくのって、暗号を解読するみたいでちょっと楽しくありませんか?

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郡山という地名にも共通点

 

ここまでは福島県の郡山市にまつわる話でしたが、この郡山という地名、実は福島県だけのものではありません。全国でなんと9か所に郡山が存在していて、ベスト個別学院の郡山教室も宮城県仙台市にあります。

 

その9か所の共通点を探していくと、歴史を701年までさかのぼります。大宝律令の国郡里制によって、いまでいう市町村のような地域のまとまりがと呼ばれるようになりました。その郡のなかで、郡衙(ぐんが)というお役所があったり、お城があったりした地域がいまの郡山であることが多いようです。

 

今度もし郡山を歩くときは、ぜひ「お城や郡衙はどこにあったのかな」「どういう人たちがここで暮らしていたのかな」と想像してみてください。きっと景色の見え方が変わってくるはずです。

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好奇心の輪を広げよう

 

なんで違うんだろう? どうして同じなんだろう? 
たくさんの「なんで」「どうして」を追いかけていくと、いろいろな物事や歴史のつながりが見えてきます。そうして好奇心の輪を広げていくことで、「わたしは神様の話が気になるな」「もっと地理を調べてみたいな」と、自分が本当に好きなもの、知りたいことが分かってくるかもしれません。

 

その第1歩として、いまみなさんが住んでいる土地を振り返ってみるのはどうでしょう? きっとその先に、思いがけないようなおもしろい発見がありますよ。

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