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2020.05.21

こんなときこそ本を読もう ~シリーズ読書入門~

ようやくと言いますか、コロナウィルス感染防止のための外出自粛が徐々に解除されるようになってきました。とはいえ、まだまだ都市部では予断を許さない状況ですし、この夏を乗り切っても、秋から冬にかけて第2波、第3波の到来も予想されています。また、台風やインフルエンザなど、毎年警戒が必要な災害・感染症も無視できません。

 

ともあれ、大っぴらに外出するのが難しい今日この頃、家の中でテレビを見たりゲームをしたり、YouTubeももう見飽きてきたのではないでしょうか。そんな今こそ、ある意味で原点に立ち返り、本を読みましょう。

 

 

古今東西、本そのものも、その著者も、まさに星の数ほど存在するわけですが、長く読み継がれて“定番”となっているものは案外と少ないものです。このシリーズでは作品そのものではなく、その著者をご紹介していきます。本自体も書店で簡単に手に入るものに絞ります。中高生のみなさんには、これを機会に是非、読書の楽しさに気づいてもらいたいと思っています。

 

●“ショートショートの神様”

星 新一という作家をご存知でしょうか。

 

その生涯で1000編以上の作品を残し、日本のSF文学を代表する作家の1人です。星新一が確立したのが「ショートショート」と呼ばれるジャンルで、400字詰め原稿用紙にして10~20枚程度の短いストーリーで1話ごとに完結する超短編です。通常の文庫サイズの本は1ページに600字くらい入りますから、1話あたり10ページ程度と言えば、その1話の短さがよく分かるのではないでしょうか。

 

星新一が生涯で書いたショートショートの作品数は1001編以上。アラビアンナイトの「千夜一夜物語」を意識した数だそうです。1本1本がそれぞれ平易な文章で書かれており、漢字も常用漢字しか使われず、非常に読みやすいのが特徴です。しかも、作品が発表されたのは多くが昭和40~50年代で、著者本人が亡くなってすでに20年以上が経過しているにもかかわらず、いまだに世代を問わず親しまれています。インターネットも携帯電話もない時代に書かれているのに、まるでそういった道具が当たり前に使われるようになる時代が来ると予見しているかのような作品もあります。

 

星新一の作品はさまざまな言語に翻訳され、世界中で読まれているのですが、そのなかの1つが英語に訳されて日本の英語教科書に掲載されたこともあります。原タイトルは『おーい でてこーい』、英訳タイトルは『Can Anyone Hear Me?』。ストーリーをお話しすることは、ここではあえてしません。興味がわいたなら、本屋さんで探してみましょう。

 

●作品紹介

先にも言ったとおり、星新一の作品数は膨大です。
そのなかでも、どの書店でも比較的、手に入りやすい作品をご紹介します。

 

・『ボッコちゃん』(新潮文庫)
著者の自選集で、これまでに累計200万部以上売上ている作品です。先に紹介した『おーい でてこーい』も収録されています。

 

・『きまぐれロボット』(角川文庫)
もともとが小中学生向けに書かれた作品なので、星新一の入門書としておすすめします。

 

・『未来いそっぷ』(新潮文庫)
「アリとキリギリス」や「ウサギとカメ」などの有名な寓話を、星新一が改作したもの。もとのストーリーを知っていると、より楽しめます。

 

(敬称略)