皆さんが普段使っている千円札、五千円札、一万円札。
それぞれ、誰が描かれているのかご存知でしょうか。
お札に印刷される偉人がどのように選ばれているのかをご紹介していきます!
1今のお札の偉人は何故選ばれたの?
今、多く流通されている所謂「新紙幣」は2024年に新しく発行されました。
一万円札には渋沢栄一、五千円札には津田梅子、千円札には北里柴三郎が描かれています。
彼らがどんなことをしたのかは以下の通りです。
渋沢栄一:日本初の国立銀行を設立し、約500もの企業の育成に関わった「日本資本主義の父」。
津田梅子:アメリカへ最年少で留学し、現在の津田塾大学を創立するなど女子教育に尽力したパイオニア。
北里柴三郎:破傷風の治療法確立やペスト菌の発見など、近代医学の発展に貢献した「近代日本医学の父」。
現代社会においても課題となっている産業の育成、女性の社会での活躍、科学や医学の発展というそれぞれの分野で大きな功績を残している三人は、紙幣という毎日目にするものに印刷されるにふさわしいと選ばれました。
お札の図柄は表面だけではなく、裏面も新しくなっています。
一万円札には「東京駅丸の内駅舎」、五千円札には「藤の花」、千円札には「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」が描かれています。
茶色の一万円券に描かれている辰野金吾が設計した「東京駅丸の内駅舎」は「赤レンガ駅舎」として親しまれてきた歴史的建造物であり、明治・大正期を代表する建築物の一つです。
丸の内本屋は2003年に国の重要文化財に指定されています。
紫色の五千円券には、古事記や万葉集にも登場し、日本では古くから広く親しまれている藤の花を採用しています。
青色の千円券には、日本一の山である富士山をモチーフとした江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎が描いた「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」が描かれています。
裏面の図柄には新元号である令和の時代に伝えていくべき、日本を代表する歴史と伝統、美しい自然、文化などから、お札の色に合ったものを採用しています。
2お札の偉人は誰が決めているの?
紙幣のデザインをどうするのか、ということを話し合っているのは国のお金にまつわる行政を担当している財務省と、紙幣(日本銀行券)を発行している発券銀行である日本銀行、そして紙幣を印刷・製造する国立印刷局の三つの組織です。
最終的には日本銀行法という法律に基づいて財務大臣が決めることになっています。
日本のお札に初めて人物が描かれるようになったのは明治14年のこと。
「改造紙幣」というものが発行され、その「壱円券」に日本初の摂政だったと言われている神功皇后が印刷されました。
以降、日本の紙幣には合計で20人の偉人が描かれています。描かれた人物は以下の通り。
神功皇后 板垣退助 菅原道真 和気清麻呂 武内宿禰
藤原鎌足 聖徳太子 日本武尊 二宮尊徳 岩倉具視
高橋是清 伊藤博文 福沢諭吉 新渡戸稲造 夏目漱石
野口英世 樋口一葉 北里柴三郎 津田梅子 渋沢栄一
3お札の偉人の決め方は?
お札に描かれる人物を決めるルールや法律は特にありません。
ただ、誰でも良いわけではありません。
①なるべく精密な写真を入手できること
偽札を印刷できないようにするために、写真は精密である必要があります。
かつては髭のある人物が選ばれることが多かったのですが、印刷技術の発展によってその制約は今はないようです。
②品格のある紙幣にふさわしい人物であること
例えば、戦争や特定の思想を想像させる人物などは選ばれないそうです。
近年は産業、教育、文化、科学などの分野から選ばれることが多いとされています。
③肖像の人物が国民各層に広く知られており、その業績が広く認められていること
ある特定の層にだけ認められているわけではなく、誰が見ても大きな業績を残したとされる人物が選ばれます。
ここ最近については明治時代以降に活躍した人物が採用されています。
そんな中で、最もお札に描かれた人物は、聖徳太子です。登場回数はなんと7回!
一番最初に描かれたのは昭和5年の百円券で、以降昭和時代に発行された紙幣に印刷されました。
4まとめ
日頃、何気なく使っているお札。
印刷されているものにはそれぞれ理由があって、それを調べるのも面白いかもしれませんね!
またこれまで印刷されている人物だけでなく、日本の様々な文化や建物、風景が印刷されていたり、偽造防止のためのホログラムが大きく進化していたり、様々な発見があります!
人物だけではなく、ぜひお札の裏面も見てみてください!
お札についてのあれこれがわかる国立印刷局のQ&Aはコチラ
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