埼玉県熊谷市で毎年7月20日〜22日に行われる熊谷うちわ祭は、「関東一の祇園」ともいわれる夏の大きなお祭りです。
3日間にわたり町ごとの山車や屋台が市街地を巡り、出会うたびに「叩き合い」と呼ばれるお囃子の競演が行われます。
街全体が音と熱気に包まれる、熊谷の夏を象徴するお祭りです。
祭りの期間中は、通り沿いに多くの露店も並び、焼きそばやたこ焼きなどのお祭りグルメを楽しむことができます。
1うちわ祭の歴史
①うちわ祭の起源(祇園信仰・始まり)
熊谷うちわ祭の起源は、疫病退散や五穀豊穣を願う祇園信仰にあるといわれています。熊谷の八坂神社(やさかじんじゃ)の祭礼として行われていた祭りがもとになっています。
はじめは今のような大きなお祭りではなく、町ごとに行われる小さなお祭りでした。
その後、夏の行事として続いていく中で、少しずつ熊谷の町に広がっていきました。
②町の祭りから統一へ(江戸時代)
江戸時代になると、熊谷の町々で行われていた祭りが少しずつまとまり、一つの流れとして行われるようになっていきました。
それぞれの町で行われていた祭りがつながり、夏の行事として熊谷の町全体で親しまれるようになっていきます。
この頃から、山車や屋台が町を巡る今のような形も少しずつ整えられていきました。
こうした流れの中で、今の熊谷うちわ祭の土台がつくられていきました。
③山車・屋台と叩き合いの成立(明治以降)
明治時代になると、熊谷の町々で受け継がれてきた祭礼に山車や屋台が加わり、今のような山車や屋台が町を巡る形が少しずつ整っていきました。
山車や屋台が町を進む中で、出会うたびにお囃子を響かせ合うようになり、次第に競い合うような形が生まれていきます。
こうしたやり取りが続く中で、「叩き合い」と呼ばれるお囃子の競演が広がっていきました。
やがて、ただ山車や屋台が巡るだけでなく、出会ったときのお囃子の競演そのものを楽しむ、今の熊谷うちわ祭の特徴が形づくられていきました。
④現在の熊谷うちわ祭(現代)
熊谷うちわ祭は、毎年7月20日から22日に行われる熊谷の夏を代表するお祭りとして続いています。
3日間にわたり、熊谷の市街地では山車や屋台が町を巡り、出会うたびにお囃子を響かせ合う「叩き合い」が行われます。
昼は山車や屋台が町を巡る様子を楽しみ、夜になると街のあちこちで叩き合いが行われ、熊谷の町全体がにぎやかな雰囲気に包まれます。
長い歴史の中で形を変えながら受け継がれてきた熊谷うちわ祭は、今も多くの人に親しまれる夏の風物詩となっています。
2まとめ
長い歴史の中で形を変えながら受け継がれてきた熊谷うちわ祭は、山車や屋台が町を巡り、叩き合いが繰り広げられる、熊谷の夏を代表する祭りとして続いています。
最終日の夜に行われる「曳っ合せ叩き合い(ひっかわせたたきあい)」では、山車や屋台が向かい合い、より迫力のあるお囃子の競演が見られるのも見どころです。
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