1「あんなに勉強していたのに…」のモヤモヤ、わかります
テスト前の1週間、子どもは毎晩机に向かっていた。ノートもきれいにまとめていた。問題集も開いていた。
それなのに、返ってきたテストの点数はあまり変わらない。
「なんで? あれだけやったのに」
そう感じたことはありませんか。お子さんも悔しいはずです。
でも実は、「机に向かった時間」と「実際に学力が伸びた時間」は、まったく別物なんです。
教室で多くの子どもたちを見てきた経験から言うと、成績が伸び悩んでいるお子さんの多くは、
「勉強が嫌い」なのではなく、「勉強しているつもりになる方法」を一生懸命やってしまっているだけです。
今日はその実態と、家庭でできる対処法をお伝えします。
2「やったつもり勉強」の典型パターン4つ
❶ ノートをきれいにまとめる
カラフルなペンで教科書を丁寧に書き写す。見た目は立派な「まとめノート」ができあがります。
でも、書いている間に脳が使っているのは「手を動かす力」であって、「考える力」ではありません。
まとめる作業は、理解した後の整理には有効です。
しかし、理解する前にまとめていては、ただの写経になってしまいます。
❷ 教科書・参考書を「読む」だけで終わる
「読んだ=わかった」と思いやすいのが教科書です。
しかし読むことは、情報を「目に通した」だけであって、「頭に入った」ことを意味しません。
本当に理解できているかどうかは、本を閉じてから「さっき読んだこと、説明できるかな?」と自分自身に聞いてみるとわかります。
多くの場合、意外と説明できないものです。
❸ 解答を見ながら「なるほど」で終わる
問題を解いて、わからなかったら解答を見る。「あ、そういうことか」と思う。次の問題へ。
この流れの問題点は、「わかった気になっただけ」で、自力で解く練習をしていない点です。
試験は解答を見ながら受けることができません。「見ればわかる」と「自分で解ける」の間には、大きな壁があります。
❹ 「得意なところ」ばかりを繰り返す
すでにできる単元の問題を解くと、正解が続いて気持ちがいい。達成感もある。
でも、成績を上げるために必要なのは、苦手なところを減らすことです。
居心地のよい場所だけを勉強していると、時間を使っている割に点数が変わらない、という状況が起きます。
3では、「本当に伸びる勉強」とは何か
難しいことではありません。意識すべきポイントは3つです。
✅ 「思い出す」練習を勉強の中心にする
人間の脳は、「覚えようとする」より「思い出そうとする」ときのほうが記憶が定着することがわかっています。
具体的には、教科書を読んだ後に本を閉じ、「さっき何が書いてあった?」と自分に問いかける。
単語を覚えるなら、覚えたあとに、隠して書き出してみる。
このように「自分の頭から知識を引き出す」動作を繰り返すことが、本当の記憶定着につながります。
✅ 間違えた問題にこそ時間をかける
問題集を解いたら、正解した問題に丸をつけるのではなく、間違えた問題に印をつけ、後日、もう一度解き直す習慣をつけましょう。
「間違い=恥ずかしいこと」ではなく、「間違い=伸びしろが見つかった」と捉えられると、勉強の質が大きく変わります。
✅ 「何分やったか」より「何ができるようになったか」で区切る
「今日は2時間勉強した」より、「今日は連立方程式の文章題を3問、自力で解けるようになった」という区切り方のほうが、学力は確実に伸びます。
保護者の方も、「何時間やってたの?」ではなく、「今日は何がわかるようになった?」と聞いてみるだけで、子どもの勉強の意識が変わることがあります。
4親が気づいてあげられること
実は、「やったつもり勉強」をしているお子さんは、自分でも何かがおかしいとうっすら気づいていることが多いです。
でも、どう変えればいいかわからない。だからそのまま続けてしまう。
そんなお子さんに必要なのは、叱責ではなく「正しいやり方を教えてもらえる場所」です。
勉強のやり方自体を見直すことは、一人ではなかなか難しいものです。
もし「うちの子、ちゃんと勉強できているのかな」と感じていたら、一度、確認させてください。
ベスト個別では、お子さんの学習状況をしっかり見た上で、「何をどう勉強すれば伸びるか」を一緒に整理する無料相談も実施しております。
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